母国スウェーデンに初めての「全米オープン」タイトルをもたらせるか。単独3位で最終日を迎えるF.ヤコブソン

米国カリフォルニア州にあるオリンピッククラブで開催されている海外メジャー第2戦「全米オープン」3日目。後続の選手が続々と浮上するムービングデーの流れに乗り、首位を4打差で追ってスタートしたフレドリック・ヤコブソン（スウェーデン）が3連続を含む4バーディ、2ボギーの「68」（パー70設定）をマーク。首位に2打差に詰め寄る通算1オーバーの単独3位に浮上し、メジャー初制覇を圏内に捉えて最終日を迎える。

「今日は天候も良かったし、自分の状態も良かった。ラウンド前から良いスコアが出せる予感はあったんだ」。難度の高い1番から6ホールを1つ落とすに留め、「それが今日のカギだった」とヤコブソン。7番からの3連続バーディで一気にリーダーズボードを駆け上がり、優勝戦線に名乗りを挙げた。

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先週の「フェデックス セントジュード クラシック」は腰痛のため出場を控え、今大会に向けて静養を優先。「今は体調もスイングのフィーリングも良い」と、心身ともに不安な様子はうかがえない。ポイントに掲げるのは、今大会史上最長となる670ヤードのパー5。予選2日間はいずれもボギーとしている苦手ホールだけに、「僕にとって重要なホールになる」と一層の警戒を深めた。

今大会を制せば、スウェーデン人として初の「全米オープン」タイトルホルダーに名を刻むことになるヤコブソン。国民の大きな期待を背に受けて、明日の最終日に臨む。（カリフォルニア州サンフランシスコ／塚田達也）