【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のオーガスタレポート〈8〉】
2011年 マスターズ
期間:04/07〜04/10 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
同世代に刺激を受け、R.ファウラーが7位タイに
ジョージア州オーガスタナショナルGCで行われている今季のメジャー第1戦「マスターズ」は8日(金)、第2ラウンド。米国出身の22歳、リッキー・ファウラーが6バーディ、3ボギーの「69」で回り通算5アンダーの7位タイで決勝ラウンドに進出した。
出だしの1番を2日連続でボギーとしてしまったファウラーだったが、続く2番(パー5)でバーディを奪うと、5番では7番アイアンでの第2打でグリーン右サイドからの傾斜を使ってピンそば2メートルにつけバーディ。続く6番(パー3)では手前から10メートル以上のパットを沈め大歓声。さらに7番では3メートルを決めて3連続バーディを奪取した。
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今年がマスターズ初出場となるファウラー。予選2日間は、通算10アンダーで首位を快走する21歳のロリー・マキロイ(北アイルランド)、そしてこの日「64」をマークし通算8アンダーで単独2位に浮上した23歳のジェイソン・デイ(オーストラリア)とラウンド。同世代の2人の姿に刺激を受けないはずがない。
「二人ともいい友達だから、もちろんプレーに良い影響はあったよ。ジェイソンとはコースを離れてもよく一緒にいるし、ロリーとは2007年のウォーカーカップで戦って以来の友達だ。僕らはいい仲間だけど、これからもできるだけコースで戦いたい」
第2ラウンドを終えて3人で通算23アンダー。各国のマスターたちが集まるゴルフの祭典で、2日間を通じて最もホットだったのは平均年齢22歳のこの組だった。マキロイも「僕らはまだキャリアが浅い中でメジャーの舞台に挑戦することは、今後に向けてすごくいいステップになっている」と胸を張る。
しかし3選手とも才能にあふれる逸材だが、マキロイとデイは昨季既にPGAツアー初優勝をマーク。ファウラーは昨年、ライダーカップにも出場し、米国PGAツアー新人王に輝きながら未勝利に終わった。「2人について行っていいプレーができた。週末の戦いも楽しみ」。悲願の初勝利の舞台がオーガスタなら、2人をしのぐ大きなインパクトを世界中に与えることは必至だ。