松山英樹はバークデールの我慢比べ歓迎「やりやすい感覚ある」 熱帯夜はプールで眠る?
◇メジャー最終戦◇全英オープン 事前(14日)◇ロイヤルバークデールGC(イングランド)◇7223yd(パー70)
9年ぶりに帰ってきたロイヤルバークデールGCでの戦いは、全英らしからぬ晴れが続く予報となっている。開幕を2日後に控えたこの日も、風が吹いても空は快晴。松山英樹はコースには出ず、時に汗をぬぐいながらドライビングレンジと練習グリーンでじっくりと調整を行った。「悪くないと思うけれど、不安な部分はまだ少し残っているので、明日取り除けたらいいなと思う」。今季メジャー最終戦に向け、一つずつ丁寧にコンディションを整えている。
34歳にとって当地でのプレーは、14位だった前回開催の2017年大会に続く2度目。コースは前回から様変わりした。例えば5ホールで新たなティイングエリアが設置され、14番(パー5)と15番(パー3)は新設された。バンカー総数は127から108に減るなど、プレーの組み立てにも変化が求められる。「グリーンは変わっていなくても、セカンドの位置がちょっと変わっていたり。結構難しくなったんじゃないかな」と印象を口にする。
前年に続いて前週の「スコットランドオープン」には出場せず、12日(日)に18ホール、13日(月)にも9ホールを回ってコースを確認し、着々と準備を進める。フェアウェイの両サイドは小高い丘がせり上がり、全英開催コースの中でもティショットのランディングエリアが狭い。前回17年大会のジョーダン・スピースの優勝スコアは12アンダーだったが、2008年大会のパドレイグ・ハリントン(アイルランド)は3オーバーだった。「(フェアウェイは)タイトだけど、ほかのコースに比べてスコアが出にくいと思うので、そういう意味ではやりやすいという感覚はある」。難コースでの我慢比べは、望むところだ。
目の前のメジャーに全力を注ぐ中で、来月にプレーオフシリーズを控えたPGAツアー13年目の終盤戦にも視線を配る。今季ここまではプレーオフで敗れた「WMフェニックスオープン」(2位)を含めトップ10が2度。年間ポイントレース(フェデックスカップ)36位という現在地は当然、望む場所ではない。上位30人による8月の最終戦「ツアー選手権」への進出に向けても、「それを含めていい戦いができるといい」と静かな口調に決意をにじませる。
そんな今週の大一番に臨むにあたり、拠点のレンタルハウスは冷房設備がないという。例年を上回る暑さに「ここまで暑いと寝れないんで、プールの中で寝ようかな」と冗談で笑いを誘う姿に、自然体で大舞台へと向き合う様子があった。「いい成績で戦えるように頑張りたい」。クラレットジャグを目指す12度目の戦いが幕を開ける。(イングランド・サウスポート/中村文香)