2026年 全米オープン

数々の名勝負もかすむ…ビッグレフティの暴挙/全米オープン事件簿@シネコックヒルズ<2018年>

フィル・ミケルソン
2018年大会3日目にグリーンで動いている球を打ったフィル・ミケルソン※写真は初日(Getty Images)

◇メジャー第3戦◇全米オープン◇シネコックヒルズGC(ニューヨーク州)◇7440yd(パー70)

プロとアマチュアの垣根なく“ゴルファー世界一”を決める「全米オープン」が、8年ぶりにニューヨーク州シネコックヒルズGCで行われる。大会を主催する全米ゴルフ協会(USGA)創立時に中心的役割を果たした5クラブのひとつ。1896年の第2回大会をはじめとする過去5度の開催では、後世に語り継がれる“事件”が起きたことも…。名門コースで繰り広げられたバトルを少し斜めから振り返る。

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メジャー通算6勝を誇るビッグレフティことフィル・ミケルソン。キャリアグランドスラムへ最後の関門となって久しい全米オープンでは大会最多6度の2位を記録している。パインハーストNo.2でペイン・スチュワートに1打及ばなかった1999年、ベスページ州立公園ブラックコースでタイガー・ウッズに敗れた2002年と惜敗を繰り返してきた。

当地で行われた2004年大会も丸山茂樹と並ぶ首位に立って決勝ラウンドを迎え、最終日17番(パー3)でダブルボギーを喫してV逸。数々の名勝負も18年に見せたまさかのシーンのインパクトには及ばないかもしれない。

傾斜のきついグリーンは吹きつける強風で乾燥して硬さを増し、どんどんスピードが上がっていく極めてタフなコンディションの3日目だった。ミケルソンは後半13番で下りのパットを打った後にカップをそれたボールを小走りで追い越し、まだ動いているボールを打ち返してしまった。

止まっていない球を打つ違反で2罰打を科され、「早く次のホールに行きたかった。ペナルティの方が良いと判断した」というホールアウト後のコメントが火に油を注ぐ形に。ボールが高速グリーンを転がり出て大トラブルになることを防ぐための戦略的なプレーだったと言わんばかりの開き直りは、激しい批判を浴びた。

すぐに謝罪したものの、その後のLIVゴルフ移籍に伴う振る舞いとともに絶大な人気を誇ってきた名手のイメージを大いに傷つける象徴的な出来事となってしまった。2021年「全米プロゴルフ選手権」優勝によって得たメジャー出場資格(マスターズを除く)は昨季までで、今シーズンは「家族が直面している健康上の問題への対応」を理由にLIVでも1試合しかプレーしていない。

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