松山英樹3カ月ぶりの優勝争いで見えた収穫と課題「気づく部分があった」
◇米国男子◇チャールズ・シュワブチャレンジ 最終日(31日)◇コロニアルCC(テキサス州)◇7289yd(パー70)
最終日を迎えたコロニアルCCは、じりじりと照り付ける日差しの中、はっきりと肌で感じるほど強い風が吹いていた。今週で最もグリーンは硬くなり、スコアが出にくい展開が予想された。
黄色いウェアに身を包んだ松山英樹は、トップと3打差の位置から最終組の3組前でスタート。バーディが欲しい1番パー5でスコアを伸ばせないと、続く2番ではグリーンに着弾したボールが大きく跳ねて奥へこぼれた。ここはパーでしのいだものの、3番でアプローチが寄せ切れずボギー。さらに4番でも寄らず入らずで連続ボギーを喫し、序盤で2つスコアを落とした。
「1番をとれず、2番もいいティショットからミス。3、4番を耐えられたらチャンスがあるかなと思っていましたが、ミスが続いてしまった」と悔やんだ。
それでも6番で6mのバーディパットを沈めて1つ取り返すと、その後は粘り強くパーを重ねる。11番パー5では、3オン1パットでスコアを伸ばし、スタート時のスコアに戻した。やはりタフなコース、上位陣も伸び悩む中、この時点でトップのエリック・コールに2打差と迫る展開に。「自分の状態次第ですが、12、13(アンダー)までいけたらと思っていました」
しかし直後の12番パー4で「ミスしてしまった」と振り返ったティショットは左のフェアウェイバンカーへ。アゴが高く、花道に出すのが背いっぱいだった。アプローチも寄らず、この日3つ目のボギーを喫す。その後も粘りを見せて15番、18番もバーディチャンスを作ったが決めきれなかった。「取れそうなところでミスが多かった。チャンスも少なかった」と肩を落とした。
結局、2バーディ、3ボギーの1オーバー「71」、通算8アンダーで13位フィニッシュ。2月「AT&Tペブルビーチプロアマ」以来のトップ10入りは果たせなった。
それでも試合後の表情にはどこか充実感も見えた。2日目終了時には「上位にいる中で、どれだけ今取り組んでいることができるかが楽しみ」と話していたが、それがしっかりと試せたのだろう。「(取り組んでいることが)うまく出来てないからこういう結果だと思いますが、でも気づく部分はありました。それを来週以降につなげていけたら」と、収穫も口にした。
この日はウェッジのコントロールショットで縦距離をオーバーする場面があり、最終18番でもピン奥へキャリーし、思わずソールの番手を見直すしぐさも見せた。「距離感がズレてるというよりは、(スイングが)いい傾向になっている。そこに自分がびっくりして信じ切れていない」。ウェッジが飛び過ぎたのは、スイング改善の現れ。これも前向きな材料の一つなのだろう。
2月以来の優勝争いで得た収穫と課題を胸に、次戦は思い入れのある「メモリアルトーナメント」のミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)へ向かう。「コースの求められるものが、ここと来週、そして全米オープン(6月18日開幕/ニューヨーク州シネコックヒルズGC)でもそれぞれ違うんで、そこにしっかりついていければ」。そう語って会場を後にした松山の足取りには、確かな手ごたえがにじんでいた。(テキサス州フォートワース/服部謙二郎)