「クレイジーなピンポジション」シェフラー、マキロイが予選2日間のコースセッティングに苦言?
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 2日目(15日)◇アロニミンクGC(ペンシルベニア州)◇7394yd(パー70)
早朝から冷たく、強い風が吹き付ける。午前中にティオフしたスコッティ・シェフラーは序盤4ホールでまさかの3ボギーをたたいた。7人が並んだ前日の首位から後退。フラストレーションが溜まる場面で眺めたフラッグには心底驚いた。
215ydの14番(パー3)、ティからは右端のバンカーの向こうに立つように見えたピンは、「長いあいだ(ゴルフを)してきた中で、最もクレイジーなもののひとつ」と表現したほど。ホールアウト後の会見で「このマイクの上、“てっぺん”のようなエリアにちょこんとピンがあった感じだ」と解説。ティショットをグリーンセンターに置き、20m近いパットを1mに寄せてなんとかパーを拾った。「あの(短い)パットですら完ぺきに打てなければ、カップに触れることすらなかった」と苦言を呈すように語った。
3バーディ、4ボギーの「71」で通算2アンダー9位に順位を下げた。大会連覇に向けて踏みとどまった要因はやはり技術の高さ、精神力の高さに尽きる。「僕が難しいと思うコースは、他の選手も難しいと感じているはずだと考えるようにしている。きょうは自分にそう言い聞かせ続けた」と忍耐力に胸を張った。ただ、コース状況に対する疑問は隠さない。「ツアーに出始めてから、こんなにも難しく感じるピンは見たことがない。全米オープンを含めてもね」
世界ランキング1位に続いて、2位のロリー・マキロイ(北アイルランド)もラウンド後、予選2日間のカップの位置に言及した。「コースを意図的に難しくして、守りに入っているように感じる。(各ホールで)最も難しいピンポジションはもう出尽くしたのではないか」。強風の予報に見合わない設定に首を捻る。
本大会ではキャリアワーストの4オーバー(105位)を記録してから、この日3バーディ「67」と巻き返し、1オーバー30位で予選を通過した。ほっとした表情を見せつつ、36ホール終了時点で首位と5打差以内に43人がひしめくリーダーボードには少し不満の様子。「これほどの団子状態はコースセッティングに問題があることの表れだとも思う。パーを重ねるのは簡単だけど、バーディを獲るのは難しい。でもボギーセーブが難しいわけでもない」と、プレーの良し悪しで打数差が付かないセットアップだと指摘した。
「僕が思うには、本当に素晴らしいセッティングだとスコアの差は開いていく。あまりよくないと、みんな同じようなスコアになる。この2日はそれが起きているんじゃないか」。週末は寒さが和らぐ予報。まずはムービングデーのピンの位置、スコアの出方が注目される。(ペンシルベニア州ニュータウンスクエア/桂川洋一)