厳しいお財布事情…米下部選手&キャディの宿泊サポート例/コーンフェリーツアーの景色
◇米国男子下部◇クラブカー選手権 2日目(27日)◇ランディングゴルフ&アスレチッククラブ (ジョージア州)◇7185yd(パー72)
ジョージア州のホテルでYouTubeを起動させた途端、ゴルフのCMが流れてきた。26日に始まった「クラブカー選手権」は2018年にスタートして今年で9回目。PGAツアーの下部、いわば2軍ツアーであっても、コーンフェリーツアー(KFT)ではプロモーション映像がしっかり作られる。
タイトルスポンサーを務めるクラブカーは同州のエバンスに拠点を置く地元企業。ゴルフカートの製造に半世紀以上携わり、生産台数で世界ナンバーワンを誇る。18ホールのティイングエリアにちょこんと置かれたマークはすべてカートのミニチュアだ。
KFTの選手たちが目指すPGAツアー大会の賞金総額は「ザ・プレーヤーズ選手権」の2500万ドル(約40億円)を筆頭に、世界のどのツアーと比べてもケタ違いに高い。一方KFTは終盤の4試合(150万ドル)を除き一律100万ドルと決められている。日本円で約1億6000万円は、国内ツアーの試合と比べて高額とは言えなくとも、いまや日本の2倍前後の米国の物価を考えれば、感覚は違う。
KFTを戦う選手のお財布事情はPGAツアーメンバーよりも当然ながら厳しい。プロが得る賞金の中で生活するキャディはもっと大変だ。そういった、コースで奮闘する人々のため、米国内の大会では「ハウジング」というシステムがある。近隣の民家が期間中に選手に手頃な価格で部屋を貸し出すもので、大会前にメールで案内がある。プレーヤーがホテルなどに宿泊する場合はキャディに譲るケースも多いそうだ。
今大会の会場のランディングゴルフ&アスレチッククラブは全部で6つのコースとテニスコート、マリーナなどの施設で構成される広大なコミュニティ。敷地に大きな家がいくつも立ち並ぶ。試合中の閑散としたロープサイドには部屋を貸した相手を応援するホストファミリーの姿も。ステップアップの場所も、冠スポンサーはもとより地域に支えられている。(ジョージア州サバンナ/桂川洋一)