「全米プロゴルフ選手権」注目選手たちの初日の感想
「幻のロストボール」崔京周がメジャータイトルを逃した日
韓国が生んだアジアのエース崔京周は「全米プロ選手権」で最後まで優勝争いに混じっていた。結果から言えば、トップと2打差の6アンダー6位タイでフィニッシュした。しかし、2日目の「珍事」がなければ、崔京周のプレーオフ進出、更に優勝までも見れていたかもしれない。
2日目のパー4、4番(その日の13ホール目)で崔京周はティショットを思いっきりフックさせてしまった。あまりにの曲がり様に、崔京周、プレーイングパートナーのダレン・クラークも4番ホールにいた審判員達もボールの行方を見失ってしまった。崔京周は5分間の制限時間を目一杯使い探しはしたものの、結局見つからずラフの左手に構えていたミシガン湖に入ったものと判断した。崔京周はティグラウンドに戻り1打目を打ち直し、結果このホールをトリプルボギーを叩いてしまった。
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皮肉にも、直後のグループで回っていたアダム・スコットが数分後フェアウェイバンカーに一つの白球を発見。崔京周のタイトリストボールだった。スコットは崔京周に伝えることに罪悪感を感じ、黙っていたのだが崔京周は3日目のラウンド終了後その事実を耳にした。クラークもスコットがボールを見つけたと聞き、「非常に、非常に残念だ」と、崔京周に同情。それもそのはず、崔京周はプレーオフを2打差で逃したのだ。単純計算をすれば、崔京周もプレーオフに進出していた。
もし、あのボールが見つかっていれば・・・。「今年はついてなかった。考えないようにしている。それがゴルフだよ」と、崔京周は悔しさを噛み締めていた。
ハミルトンのベストフレンド!
トッド・ハミルトンが「全英オープン」で一躍ヒーローになってから既に1ヶ月以上経った。その間、ハミルトンは優勝トロフィーの「クラレット・ジャグ」を肌身離さず持ち歩いている。先週、ハミルトンはオハイオ州アクロンで開催されたWGC「NECインビテーショナル」に出場。当然の如くクラレット・ジャグもついてきた。近いうちに地元のイリノイ州にクラレット・ジャグと共に「凱旋」する予定もたてている。
更に、飛行機で遠征する際は、必ず機内に持ち込むことにしている。搭乗する際、クラレット・ジャグの蓋を開けろと言われた時もあった。「多分、何かわからなかったんじゃないかな」と、ハミルトンは幸せそうに言う。
Golfweek