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タイガーとミケルソン、立場が逆転した二人の運命

もしアーニー・エルスが「全米オープン」に勝って、タイガー・ウッズがトップ6に漏れてしまうと、世界ゴルフランキングのNo.1の座が入れ替わってしまう。また、ビジェイ・シンが優勝して、タイガーが予選落ちした場合はビジェイに王座を奪われてしまう。タイガーの世界No.1君臨に危機を及ぼす可能性大の第104回「全米オープン」があと2日後に迫った。

そのタイガーを含め、エルスにビジェイ、セルヒオ・ガルシアフィル・ミケルソンと注目すべきビッグネームは数々いるが、やはり大会の名にある通り「全米」を代表するメジャーだけに、アメリカ出身プレーヤーにより多くの期待がかかる。ミケルソンは「マスターズ」優勝を手土産にニューヨーク入り。

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地元ファンたちに聞くと、ミケルソンの庶民的なところが人気の秘訣だという。「ミケルソンは僕らファンの目線に降りてきてくれるプレーヤーなんだ。近寄り難い選手が多い中で、親近感が沸くんだよ」と、あるファンは言う。ミケルソンの発言に常にある「家族」への愛情表現も、彼の評価を高めている。「ニューヨークは大好きだよ。妻も娘たちも大好きだ。ミュージカルを観たり、すごく楽しんでいる」と、ミケルソンは言う。

さらにファンへの配慮が歓迎されている。「僕がプロになってPGAツアーに身を置いたとき、憧れから真似たいと思った先輩はアーノルド・パーマーだった。その理由は、パーマーが試合前の1時間半かけて1,000人以上にサインしている姿を見たから。僕はパーマーの姿にプロとしての正しい姿を見たんだ」と、ミケルソン。

家族を大事にし、ファンに好かれ、優しいヒュー・グラント似の笑顔のミケルソンが現代のパーマーだとしたら、タイガーはジャック・ニクラスということになるのだろう。誰もが認める素晴らしい才能に誰もが敬意を表している。そしてそのカリスマ性は、ゴルフ界のスーパーセレブという評価を得ているのだ。

タイガー・ウッズ
「セレブ?僕はただのゴルファーだよ。小さな白いボールを必死に追いかけて、農家のおじさんのような日焼けをしようと努力してるだけだよ」

タイガーとミケルソン。数年前と立場が逆転しているかに見える。以前はミケルソンの十八番だった「いつメジャーに勝てるのか?」という質問はタイガーに浴びせられている。

タイガー・ウッズ
「7メジャーで優勝無し。そりゃ、その前まで2回に1度のペースでメジャーに勝っていたときに比べれば、長いブランクだと言われてしまうかもしれないけど、でも僕はこの勝てていないメジャーでもちゃんと優勝争いには身を置いているよ」

そして今ではミケルソンがタイガーを援護する発言をしている。

フィル・ミケルソン
ジャック・ニクラスを史上最高のプレーヤーだと認めるのなら、ニクラスでさえメジャーに勝てない数年はあった。しかし、しっかりとカムバックして、その後山ほどのメジャー優勝を成し遂げている。その観点からみても、タイガーだってすぐにメジャーを勝つようになるよ」

タイガー・ウッズ
「自分の絶頂期のようなプレーが出来ていないのは分かっているけど、誰も常に絶頂期を維持なんてできないんだよ」

タイガーにプレッシャーが圧し掛かる中、ミケルソンは余裕の笑顔。メジャー優勝とは、これほどまでに立場を変えてしまうものなのだ。

フィル・ミケルソン
「2ヶ月前と比べると、僕の評価は180度変わったよ。『一生メジャー優勝はないのか?』と書かれていた見出しが、『グランドスラムなるか?』に変わってしまったんだからね」

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