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2024年 フェデックスセントジュード選手権
期間:08/15〜08/18 場所:TPCサウスウィンド(テネシー州)

ウィニングパット&ショットで振り返る 松山英樹のPGAツアー10勝

◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 最終日(18日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7243yd(パー70)

松山英樹がPGAツアー(米国男子ツアー)通算10勝目を飾った。本格参戦1年目の2014年「ザ・メモリアルトーナメント」から10年で節目の二ケタ優勝。10回のタイトル獲得をウィニングパット&ショットで振り返った。

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2014年 メモリアルトーナメント(1勝目)

前年の日本ツアー賞金王は東北福祉大を卒業する春にPGAツアーに本格参戦。メジャー通算18勝、ジャック・ニクラスのホスト大会で初優勝を飾った。首位に2打差の3位からスタートして「69」で回り、ケビン・ナとのプレーオフに突入。1ホール目で第2打をグリーン周りのギャラリーエリアに打ち込みながら、3.5mのパーパットを沈めて両手を掲げてガッツポーズ。日本勢4人目(当時)の勝利を最年少の22歳でつかんだ。

2016年 WMフェニックスオープン(2勝目)

3打差2位から出た最終日、正規の最終18番で5mのバーディパットを流し込んで「67」をマーク。通算14アンダーの首位で並んだリッキー・ファウラーとのプレーオフを戦った。スタンドから“USAコール”が響いたコースで決着がついたのは4ホール目。1オン可能なパー4で相手がティショットを池に入れたことで死闘が終わり「自分から引き寄せた優勝じゃないような感じもする。勝つことはすごく大変だとすごく感じた」と喜んだ。

2016年 WGC HSBCチャンピオンズ(3勝目)

当時中国で開催された世界選手権シリーズ(WGC)。後続に3打差をつけて迎えた最終日も攻める気持ちを失わず6バーディ、ノーボギー。7打差の圧勝だった。最終18番(パー5)はフェアウェイからの第2打を右サイドに広がる池に入れながら、奥からのパットを沈めてパーセーブ。笑顔を浮かべて右手を握りしめた。少数精鋭のフィールドで行われた大会は当時、準メジャー級の扱い。待望のメジャー優勝に現実味を持たせた。

2017年 WMフェニックスオープン(4勝目)

再びプレーオフを制して自身初の大会連覇を達成した。4打差3位から「66」で回り、17アンダーで並んだウェブ・シンプソンとのぶつかり合い。勝負がついたのはやはり4ホール目の17番で、4mのバーディパットをカップに沈めてこぶしを振り下ろした。「プレーオフで苦しかったが、勝つことができてうれしい。チャンスが来ると思って待っていた」。丸山茂樹の記録を更新する、日本勢最多のツアー4勝目を24歳でマークした。

2017年 WGC ブリヂストン招待(5勝目)

世界選手権シリーズ(WGC)での2勝目は驚異的な勝利。2打差の4位から出た最終日に1イーグル、7バーディ、2013年大会で一緒にプレーした際のタイガー・ウッズと同じ「61」をマークした。16番(パー5)で「最後に3つバーディを獲れば並ぶ」と思い描いたスコアを現実にして、通算16アンダー。2位に5打差をつけた。スタート前から調子が悪く、インタビューには「完ぺきは18番のティショットだけ」と答えた。

2021年 マスターズ(6勝目)

スランプを乗り越え、メジャー初優勝を憧れのオーガスタナショナルGCで飾った。ローアマチュアを獲得した2011年からちょうど10年、10回目の出場。2位に4打差をつけて迎えた最終日は4バーディ、5ボギーの「73」と苦しみながら逃げ切った。最終ホールはバンカーからの3打目をグリーンに乗せ、パーパットを外してからタップイン。喜びの涙を懸命にこらえながらスコア提出所に向かった。

2021年 ZOZOチャンピオンシップ(7勝目)

日本で唯一のPGAツアーでは初開催の2019年にタイガー・ウッズに次ぐ2位。マスターズチャンピオンとして臨んだ第3回大会で優勝した。大きな拍手を背にスコアを伸ばし、最終18番は残り244ydから5Wでのカットボールでピン奥へ2オン。4mのパットを沈めてイーグルを奪い、母国のファンの前で両手を高く突き上げた。コロナ禍での開催に感謝し「日本人の僕が勝つことはすごく意味があることだと思う」と胸を張った。

2022年 ソニーオープンinハワイ(8勝目)

最終日最終組に入ったラッセル・ヘンリーとのマッチレース。ハーフターン時につけられた5打差をバックナインで縮め、最終18番のバーディで「63」として追いついた。プレーオフで見せた3Wでの2打目が圧巻。夕日に向かって放ったフェードボールは手前に2オン、ピンそば1mまで転がりイーグルで決着した。1983年に青木功が日本人として初優勝を飾った場所で、アジア出身選手として最多の通算8勝に並んだ。

2024年 ジェネシス招待(9勝目)

度重なる故障を経て約2年ぶりにツアー優勝を飾った。タイガー・ウッズのホスト大会の会場は2028年の「ロサンゼルス五輪」の開催コースにも決まっているリビエラCC。首位に6打差の7位から3連続バーディを3回決めて「62」をマークした。最終18番、1mのパーパットも鋭いフックラインを打ち抜いて腰の高さでガッツポーズ。チェ・キョンジュ(韓国)を勝ち越し、アジア人最多の9勝目をマークした。

2024年 フェデックスセントジュード選手権(10勝目)

「パリ五輪」で銅メダルを獲得した2週後、主戦場でツアーでの戦いを再開。プレーオフシリーズの初戦で、初日からバーティチャンスを生かし続け3日目を終えて後続に5打差をつけた。最終日は後半12番からの4ホールで4ストローク落とす急変により追う立場に変わったが、終盤の難所・17番で決めた起死回生のバーディが重い雰囲気を吹き飛ばす。ピン左手前8mのパットを流し込んで再逆転し、力強いガッツポーズ。最終18番もバーディで締めくくり、後続を2打差で振り切った。

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