松山英樹と中島啓太が「パリ五輪」へ 3年間の“選考レース”を振り返り
2024年 パリ五輪
期間:08/01〜08/04 場所:ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)
2024年 パリ五輪【男子】
期間:08/01〜08/04 場所:ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)
松山英樹は2大会連続、中島啓太が初出場 「パリ五輪」男子ゴルフの60人は
◇パリ五輪 男子 事前◇ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)◇7174yd(パー71)
第33回オリンピック競技大会が26日に開幕。ゴルフ競技は8月1日から男子、7日から女子がそれぞれ4日間の日程で行われる。予選カットなしの72ホールストロークプレーでメダルを争う60人のフィールドには独自の出場基準が設けられている。
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出場選手は世界ランキングに基づく五輪ランキングによって決定され、各国・地域の出場人数は世界ランク15位以内ならば最大4人、16位以下の場合は最大2人。男子は6月17日付の世界ランクが基準となり、国際ゴルフ連盟(IGF)が7月8日付で出場選手を正式発表した。
日本代表は銅メダルをかけたプレーオフで敗れた東京五輪から2大会連続となる松山英樹と初出場の中島啓太。最終的な五輪ランキングでは松山がフィールド9番手、中島が31番手に当たる。
3枠以上は米国のみ。世界ナンバーワンのスコッティ・シェフラー、前回の金メダリストで今季メジャー2勝のザンダー・シャウフェレら4人全員が世界ランクトップ10以内に名を連ねる超強力布陣となった。ロリー・マキロイは2大会連続でアイルランド代表としてプレー。銅メダルを争うプレーオフに敗れた前回の雪辱を期して臨む。
男女1枠ずつの開催国枠を持つフランスは1月のPGAツアー「ファーマーズインシュランスオープン」優勝のマチュー・パボン、欧州ツアー(DPワールドツアー)3勝のビクトル・ペレスが自力で2枠を確保。ル・ゴルフ・ナショナルは欧州ツアー「フランスオープン」の会場でもあり、グイド・ミグリオッティ(イタリア、22年)、アレックス・ノレン(スウェーデン、18年)、トミー・フリートウッド(英国、17年)は当地で優勝経験がある。
世界ランクのポイント付与対象外となるLIVゴルフを主戦場にするスペインのジョン・ラームとダビド・プイグ、チリのホアキン・ニーマンとミト・ペレイラ、メキシコのアブラム・アンセルとカルロス・オルティス、アドリアン・メロンク(ポーランド)がフィールド入り。前回世界1位として東京に乗り込むはずだったラームは新型コロナウイルスに感染して欠場を余儀なくされた。
ライアン・フォックス(ニュージーランド)、前回銅メダリストのパン・チェンツェン(台湾)、ガビン・グリーン(マレーシア)、ファブリシオ・サノッティ(パラグアイ)の4人がリオから3大会連続出場を決めた。1988年ソウル五輪の卓球でメダリストに輝いた両親を持つアン・ビョンフン(韓国)はリオ以来2大会ぶりの出場。ニコライ・ホイゴー(デンマーク)は、東京で代表だった双子の兄・ラスムスに続く出場だ。
ラスト60番目に内定時の世界ランク378位だったタピオ・プルッカネン(フィンランド)が滑り込んだ一方、同159位のユースト・ラウテン(オランダ)は補欠1番手。これはオランダのオリンピック委員会(NOC)、スポーツ連盟(NSF)が独自に定める“トップ8に入れる可能性がある選手を派遣する”という基準を満たさないとして、ラウテンの出場を拒否したため。
ラウテンの訴えにオランダの裁判所は「出場できる」との判決を下したが、すでに出場資格は次点者に繰り下がっており、特例で出場枠を「61」に増やすIGFの救済プランも国際オリンピック委員会(IOC)に却下された。その後、NOCとNSFは出場資格の基準と確認方法に誤りがあったことを認めたことで、補欠1番手扱いとなった。