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2024年 パリ五輪
期間:08/01〜08/04 場所:ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)

2024年 パリ五輪
期間:08/01〜08/04 場所:ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)

ゴルフ“団体戦”なのに?米国が表彰台を独占 1904年セントルイス五輪

第33回オリンピック競技大会がフランス・パリで26日(金)に開幕し、男子ゴルフが8月1日(木)、女子ゴルフが7日(水)からそれぞれ4日間の日程で行われる。2016年リオデジャネイロ五輪で112年ぶりに復活したゴルフ競技は、1904年セントルイス五輪後の長きにわたって実施競技から除外されていた。文献をもとに120年前の大会を振り返る。

シカゴ開催のはずが…

当初は米国のシカゴで開催される予定だったが、前年1903年にセントルイスで行われるはずだった万国博覧会が準備の都合で1年遅れることに。もともと万博に合わせたスポーツイベントが計画されており、そのポジションにオリンピックが収まる形となった。前回の1900年パリに続いて付属大会の扱いだった(※1)。

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ライト兄弟が人類初の動力飛行に成功したのが1903年。飛行機もない時代で欧州からの出場選手はほとんど見込めず、16競技87種目に参加した13カ国681人はパリ(24の国・地域から997人)よりも少ない。大会期間は約5カ月だったパリ同様、7月1日から11月23日と長期に及んだ。

参加国、参加人数については諸説あり、687人のうち526人が米国人、56人がカナダ人、残り100人ほどが英国、キューバ、ドイツ、オーストリア、ギリシャ、ハンガリー、スイスの選手だったとも。フランスやイタリア、北欧、日本を含めたアジア、アフリカは不参加だった(※2)。

女子ゴルフ種目除外

初採用のパリでは男女の個人競技2種目だったゴルフは男子のみとなり、ストロークプレーからマッチプレー形式に変更された。ジョージ・リオン(カナダ)がヘンリ・チャンドラー・イーガン(米国)を3&2で破って金メダルを獲得。バート・P・マッキニーとフランシス・ニュートン(ともに米国)が銅メダルとなった。

復活後のリオ以降3大会を含めて唯一の団体戦も実施されており、米国が「1749」、「1770」、「1839」で表彰台を独占した(※3)。

マラソンで“大事件”も

パリではなかった表彰式が行われ、上位3人に金、銀、銅を授与する現在と同じシステムが導入されたのはセントルイスから(※4)。出場選手数で圧倒的だった米国が94個の金メダルのうち70個を獲得し、陸上競技に限れば22種目中21種目で優勝、2位と3位も22種目中44を数えたといわれている(※2)。

ちなみにオリンピック史に残る“大事件”も起きている。8月30日のマラソン競技(40㎞)に出場した米国のフレッド・ローツが20㎞過ぎで力尽き、道ばたに倒れ込んでしまった。通りかかった車に乗せてもらってスタジアムに帰ろうとしたが、あと8㎞ほどのところで車がエンスト。回復したローツは車から逃げるように飛び出し、1着でゴールしてしまった。ローツを乗せた男性の告発で不正は即座に暴かれ、約1時間後にゴールしたトーマス・ヒックス(米国)が金メダルに輝いた。

※1=出典:「オリンピック全大会:人と時代と夢の物語」(武田薫 著)
※2=出典:「オリンピック全史」(デイビッド・ゴールドブラット 著 志村昌子、二木夢子 訳)
※3=出典:「オリンピック記録総覧:メダリスト&日本選手」(日外アソシエーツ株式会社編集)
※4=出典:「スポーツの文化史:古代オリンピックから21世紀まで」(ヴォルフガング・ベーリンガー 著、高木葉子 訳)

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2024年 パリ五輪

  • 2024/08/01~2024/08/04
  • ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)


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