<スコア> ザ・CJカップ バイロン・ネルソン
2024年 ザ・CJカップ バイロン・ネルソン
期間:05/02〜05/05 場所:TPCクレイグランチ(テキサス州)
蝉川泰果「自分のやりたいゴルフ」 暫定2位発進
◇米国男子◇ザ・CJカップ バイロン・ネルソン 初日(2日)◇TPCクレイグランチ(テキサス州)◇7414yd(パー71)
開幕前から「優勝」を言葉にして臨んだ米ツアー5戦目。蝉川泰果は8バーディ、1ボギーの「64」で回り、首位と1打差の暫定2位発進を決めた。憧れてきた舞台ではあるが、「あまり緊張せず。自分らしい、いつも通りのプレーができた」と納得した表情で振り返った。
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天候不良で1時間遅れでスタートした初日は最終組から1組前の午後3時1分にティオフした。出だし1番から5mのバーディパットを沈めた。4番(パー3)でボギーをたたく場面もあったが、すかさず次の5番(パー5)でバーディを奪取。チャンスとにらんでいたパー5の9番でもしっかり3打目のアプローチショットをピンそばにつけて3アンダーで折り返した。
24位に終わった前週の日欧共催大会「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つか」から少しずつショットの状態が上がっている。大学4年時の2022年には「日本オープン」を含め史上初のアマチュア2勝を飾ったが、その時のフィーリングに近づいているという。
ティショットでフェアウェイを外したのは2ホールのみ、グリーンを外したのも3ホールだけだ。「去年はうまく誤魔化しながらやっていた部分がすごく多かったけど、いまは自分らしく。ティショットも振り切って。自分がやりたいゴルフができてきている」と自信をみなぎらせた。
10番、11番で連続バーディと伸ばしていくうちに、声援が飛んでくるようになった。「ほかの国の方とかが結構見に来てくれて。少なかったけど、うれしかった」。プロアマ戦で一緒に回った高校生の子たちも応援にかけつけた。終盤は日没との戦いになりながらも16番で4mのガッツパーを決めるなど好プレーに“タイガー”の名前がコースに響き渡った。
米ツアーでは、今年1月「ソニーオープン」での30位が最高位になる。その大会の2日目に出したベストスコア「65」(パー70)を1打更新するスコアとあって、「これを続けていかないとPGAツアーでは優勝できない。また明日からタフなコンディションだろうけど、続けていければ自己最高のベストフィニッシュができるんじゃないかな」と顔を上げた。(テキサス州ダラス/石井操)