<スコア> ザ・セントリー
2024年 ザ・セントリー
期間:01/04〜01/07 場所:プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)
“1日11アンダー”で2位浮上 スミスとラームに続くのはハットン?
◇米国男子◇ザ・セントリー 2日目(5日)◇プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)◇7596yd(パー73)
ティレル・ハットン(イングランド)が自己最高の11アンダー「62」で回り、首位と1打差の通算15アンダー2位に浮上した。
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ハーフ「30」をマークした後半は、14番で唯一のボギーを喫してからが圧巻だった。1オンも狙える295ydのパー4でスコアを落とし、「かなりイライラした」直後に3連続バーディを奪った。
さらに最終18番(パー5)はグリーン右手前から30mほどの距離をパターで流し込むイーグル。「近くに寄せようと思ったら、ありがたいことにピンに当たって入ってくれた。ラインが見えたパットは、全部入った。グリーン上で狂ったような1日を過ごしたね」と振り返った。
PGAツアーでは2020年「アーノルド・パーマー招待」でタイトルもつかんでいるが、翌年の本大会は出場せず、今回が初参戦。ただ、前週の12月30日(土)にハワイ州マウイ島へ着いた時点で疲労困憊だったという。
「英国から“ドア・トゥ・ドア”で25時間半もかかったんだ」。最初はヒースロー空港からロサンゼルスに行ったが、乗り継いだ便が機内で1時間半も待った後に故障で飛ばず。別の機体が用意されるまで、さらに1時間半。結局、当初の予定よりも4時間近く遅れて日付が31日に変わる直前にハワイへ到着した。
2日間のフェアウェイキープ率はフィールド54位の46.67%(14/30)にとどまるが、パットのスコア貢献度はこの日トップとなる「+3.221」をマーク。「体が“バッキバキ”に硬いよ。ティショットのフライトトレーサー(弾道解析)を見たら、きっとあきれるはず。今朝ティオフする時もオーバーパーを打つと思っていたから。このパッティングが、週末まで続くことを願っているよ」と笑った。
この大会は22年のキャメロン・スミス(オーストラリア)、23年のジョン・ラーム(スペイン)と2年続けて優勝者がLIVゴルフへ移籍している。昨年12月のラームの電撃移籍直後には次の候補として欧米メディアで名前を挙げられていた一人でもあるハットンだが、果たして…。(ハワイ州カパルア/亀山泰宏)