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「亡き娘の笑顔だけを考えて」 来季PGAツアー出場権を得た5人

◇米国男子◇Qスクール ファイナルステージ(最終予選会) 最終日(18日)◇TPCソーグラス ダイズバレーC (6850yd)、ソーグラスCC(7054yd、いずれもパー70)

来季PGAツアー出場権をかけた予選会が終了し、4位タイまでの上位5人が出場権を獲得した。165人が争った狭き門を突破した各選手の詳細は以下の通り。

1位:ハリソン・エンディコット

トップ通過を決めたのは27歳のハリソン・エンディコット(オーストラリア)。2022年の下部コーンフェリーツアー「ハンツビル選手権」優勝などでトップ50に入り、今季PGAツアーに初参戦した。33試合に出場して20試合で予選落ち、最高位は「バミューダ選手権」の10位だった。

フェデックスカップ・フォール(秋季シリーズ)はポイントランク139位で終え、24年の限定的な出場権は獲得済み。今回の予選会で1位になったため、来季の出場優先順位を上げることに成功した。

世界ランキングは367位。シドニーで生まれ育ち、17年にプロ転向。2年間はPGAツアーラテンアメリカが主戦場だった。

2位:トレース・クロウ

27歳のトレース・クロウは来季がPGAツアー初参戦となる。23年はスポットでPGAツアーに2試合出場し、「ウェルズファーゴ選手権」27位が最高位。同年に19試合出場したコーンフェリーツアーでは「NV招待」で優勝。予選会では、4ラウンドすべて60台を並べた4人のうちのひとりとなった。

3位:ブレイン・ヘイル・ジュニア

ブレイン・ヘイル・ジュニアにPGAツアーの出場経験はなく、22年はコーンフェリーツアー1試合だけだった。世界ランキングは獲得ポイント“なし”に該当する4120位。無名の26歳が来年PGAツアーデビューを果たす。

19年にオクラホマ大を卒業したが、コロナ禍でツアー出場の機会を得られず、予選会に挑戦したものの出場権獲得には至らなった。これが2度目の出場で、3位通過を遂げた。

4位タイ:ラウル・ペレダ

2018年にプロ転向したラウル・ペレダ(メキシコ)は、これまでPGAツアーの出場経験は今年4月の「メキシコオープン」(60位)のみ。4シーズンをPGAツアーラテンアメリカで戦った。現役PGAツアーでは、唯一のメキシコ系の選手となる。

アマチュア時代、17歳で参戦したメキシコのプロツアーで優勝し、同ツアーを制した初のアマチュアとなった。プロ転向後はコーンフェリーツアーとPGAツアーに1試合ずつ出場。フロリダ州のジャクソンビル大で4年間を過ごしたことで馴染みのある予選会コースで4位に入り、自身初のツアーカードを手に入れた。

4位タイ:ヘイデン・スプリンガー

ヘイデン・スプリンガーは19年にプロ転向し、PGAツアーラテンアメリカやミニツアーでプレー。23年はPGAツアーカナダで7試合に出場して2勝。トップ10にも2度入るなど成績を残し、最終予選会の出場資格を獲得した。

私生活では20年に第一子が誕生したが、生後4カ月で心臓手術を受けるなど、長らく闘病生活が続いていた。妻とともに見守って来たが、今年11月に他界。失意の中で挑戦した予選会で、後続の小平智に1打差をつけてトップ5に食い込んだ。「目を閉じて娘の笑顔を考えるだけで、ニュートラルな状態に戻れる。ゴルフのことは考えず、最後のショットや次のショットのことも考えず、ただ娘の笑顔のことを考えていた」。26歳で自身初のツアーカードを獲得し、来季は悲願のPGAツアー出場を果たす。

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