<スコア> ZOZOチャンピオンシップ
2023年 ZOZOチャンピオンシップ
期間:10/19〜10/22 場所:アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)
“165→150→125” 小平智が生き残りへ意識する数字の意味は
◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 初日(19日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70)◇晴れ(観衆5651人)
上がり2連続バーディで3アンダー「67」として3打差8位の滑り出しを決めた小平智は「あしたにつながるフィニッシュ」とうなずいた。
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8番で悩ましい風の中をロフト56度のウェッジでバーディにつなげると、9番の締めくくりが会心だった。1Wショットも、5Wでのセカンドも「完ぺきでしたね」。227ydが残ってもピン左2mに絡めるロングゲームの持ち味を発揮して難度2番目のホールを攻略した。
8月のプレーオフシリーズ終了時にフェデックスカップランキングのトップ70から漏れた選手らが出場優先順位を争う新システム、フェデックスカップ・フォール(秋季シリーズ)が進行中。小平は来季PGAツアー7季目の生き残りをかけて戦う立場にある。「(簡単に)予選落ちもできないし、初日から良いスコアで回りたいという気持ちが強すぎて『(好)スコアを出さなきゃ出さなきゃ』というプレッシャーを自分にかけがち」と独特の緊張感とも付き合う。
6番(パー5)では「きょう一番いいショットだったくらい」と振り返る一打が、カート道で跳ねて左の林深くまで突き抜けた。「めちゃくちゃイライラしましたよ」と笑わせながら、フェアウェイの先にある右サイドの池を警戒し、あえて左隣の1番ホール方向に出してボギーにとどめた場面。「今回は予選落ちがない分、なるべく気持ちを落ち着かせよう、と。そもそも、以前(の自分)だったら、隣のホールに行くアイデアもなかったかもしれない。広く見えるようになったというか、いろいろ考えられるようになった。そこも成長かなと思います」。好成績が求められるプレッシャーの中でも、冷静さを失っていない。
現在のフェデックスカップポイントランクは183位。望ましいシナリオは今大会を含めた残り4試合で「125位」のフルシード圏内にジャンプアップすることだ。一方で段階的な目安として準シード扱いとなる「150位」、そして「165位」を挙げる。
126位以下の選手たちは来季のPGAツアー、下部コーンフェリーツアーの出場権をかけた予選会に回ることになるが、ポイントランクで12月の最終予選会から出られるのは126~200位までの上位40人となっているため。2次予選会にもすでにエントリーを済ませ、あらゆるルートからはい上がっていく覚悟は固めている。「一日一日、必死ですけど、その中でいかに自分をコントロールできるか」。好発進にも浮かれる様子は一切なかった。(千葉県印西市/亀山泰宏)