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「良い状態で来られた」 松山英樹のリベンジマッチは2カ月ぶり実戦

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 事前情報◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70)

開幕を2日前に控えた練習ラウンドの終盤17番、松山英樹は苦笑してつぶやいた。「2カ月ぶりでこのラフはキツイな」。2021年大会のチャンピオン。2年ぶりの優勝を期待されることしは、激闘を演じてきた過去4年と状況が少し異なる。

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実戦から離れてちょうど2カ月が経つ。プレーオフ第2戦「BMW選手権」で背中痛を訴え、2日目のスタート前に棄権したのが8月18日。年間ポイントレースのフェデックスカップを50位で終え、2014年から9年続けてきた最終戦進出を逃して一時帰国した。

2カ月に及んだ充電期間は、来年1月に始まる新シーズンのため、それ以前に今週の4日間のために他ならない。「最初の1カ月はゆっくりして、少しずつ体を動かして練習もしました」。今大会を控えて9月に渡米し、米フロリダ州の拠点で再始動してきた。

イン9ホールを回った練習ラウンド後の会見で、「良い状態で来られたんじゃないかなと思います」と、はっきり言った。自身のパワー、スピードも時間を追うごとに戻って来た実感がある。「(飛距離は故障前と)さほど変わっていないなと思うんですけど、(一緒に回った岩崎)亜久竜、アダム(・スコット)に置いて行かれて、ショックを受けた」と笑いつつ、痛みを感じる様子がなかったことが、現段階では何よりの好材料だ。

2021年以降、松山が優勝した直近3大会(マスターズ、ZOZO、22年ソニーオープンinハワイ)はすべて前週にゲームに出て、連戦で勝ってきた。今回はその流れに反すもの。“試合勘”の欠如について「心配です」と正直に口にしつつ、「きょうギャラリーが入って初めて練習ラウンドをした。(これほど)シビアに感じてやっていたかな…と思ったが、それは試合に向けていいことだと思う」と程よい緊張感に身を寄せている。

40位に終わった前年はコンディションが最後まで上がらないまま72ホールを終えた。不完全燃焼は繰り返せない。「昨年もラフが優勝した時に比べるとキツイと思っていた。ことしはさらに密集していてフェアウェイを外すとタフな戦いになる。ティショットがカギになる」と、まずはロングゲームで有利に試合を運びたい。「もちろん優勝したいと思いますけど、やってきたことが、どこまで試合でできるか。良い方向に向かうことを信じてやりたい」と、戦う男の目をした。(千葉県印西市/桂川洋一)

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