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ハッピー ニューイヤー

韓国人のY.E.ヤンが2007年の欧州ツアー開幕戦を制した!夢を見ているのでもなく、2007年の予言をしているのでもない。ゴルフ界では、先週末一足早く新しい年を迎えたのである。

2006年の欧州ツアーは終わったばかりであるが、2007年のツアーが中国の上海でHSBCチャンピオンズトーナメントを皮切りに開幕した。冗談でもなく、主催者の間違いでもなく、4ヶ月の冬季休みを出来るだけ短縮する為の方法を考えた挙句の結果であった。ヨーロッパの冬は非常に厳しく、11月中旬から3月の初旬までの間はゴルフをするには難しい気候である。なので、他の場所での開催を考えるのは自然なことである。

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では、何故気候が逆な南半球や、一年中暖かい気候の地域が選ばれなかったのか?実際ヨーロッパツアーは10年ほど前から、ヨーロッパ以外に開催地を広げている。先ずは、南アフリカ、オーストラリアやニュージーランドと言った南半球の国々でツアーを行っている。その後、徐々にアジアにその波が押し寄せて、ドバイやカタールと言ったアラブ諸国、インドネシアやマレーシアへ、そして、今回ついに中国まで拡大したのである。これらの多くのツアーは、アジアツアーとの共同開催となっている。共催することにより、より多くの有力選手の参加が見込まれるようになり、そして何よりも経費の削減につながっているのである。

しかし、もちろん欧州ツアーの主催者側は歴史を根本的に変えることは望んではいない。つまり、ツアーの最後はどうしてもヨーロッパでの歴史ある大会で終わらせたかったのである。しかし、ヨーロッパでの最後の大会から年末までの1ヵ月半を、ツアーをしないでいるには大変勿体無い。と言う理由で、主催者側は年が明ける前に新しいツアーの開幕を決めたのである。勿論、2006年のうちに2007年のツアーが始まることに面を食らうのも当然だが、現実的には経済的な問題の方が伝統や時期の問題より優先である。中国やアラブ諸国は大金をちらつかせてツアー誘致を行っており、欧州ツアー側は金の誘惑には打ち勝てなかったのである。今の時代あらゆる業界で盛んに言われるように、ゴルフ界も営利主義にならざるをえないのである。

実際、HSBCチャンピオンズ・トーナメントは5百万ドルの資金提供を行っている。それにより、今大会は欧州ツーの中でも高額な賞金の大会の一つとなっている。その為、まだ2年と歴史の浅い今大会が2007年の開幕戦の光栄を得たのである。そして、参加選手は、厳選され、世界の優秀な選手がこぞって名を連ねている。現在の世界ランク1,2位のタイガー・ウッズジム・フューリックはもちろん、ヨーロッパの一流選手の殆どが参加をしたのである。しかし最終的には、ほぼ無名な韓国人のY.E.ヤンが、タイガーを押さえ優勝を果たした。そして同時に、タイガーの6大会連続優勝の記録を止める快挙となったのである。

「2006年11月、2007年欧州ツアー第1戦を中国で韓国人が制覇した。」
この文章、間違いだらけのようですが事実です。

MARCY JULIEN(マルシー ジュリアン)
スポーツジャーナリスト。フランス出身の30歳。
フランスの新聞、テレビ、ラジオ等で活躍後、2005年末より日本在住。
専門はスポーツ全般だが、数年前よりゴルフの世界で活動中。

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