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2023年 全英オープン
期間:07/20〜07/23 場所:ロイヤルリバプール(イングランド)

ブーイングにも屈さない ハーマンの全英を制した“58/59”

◇メジャー最終戦◇全英オープン 最終日(23日)◇ロイヤルリバプール(イングランド)◇7383yd(パー71)

故郷リバプールの大声援を受けるトミー・フリートウッド(イングランド)、メジャー王者のロリー・マキロイ(北アイルランド)にジョン・ラーム(スペイン)も後ろにいた。スタートティでは小さくブーイングも聞こえた。自分のミスには拍手すら飛ぶ。米国のブライアン・ハーマンは“アウェー”の環境に身を置いていた。

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54ホール終了時に築いたリードは5打。過去40年間のメジャーで5打差以上をつけて迎えた最終日にひっくり返された選手も2人いた(ジャン・バンデベルデ/1999年全英オープン、グレッグ・ノーマン/96年マスターズ)。レフティは予選ラウンドから独走。週末はタレント選手の逆転を期待する声も実際に耳にした。

「きのうボギーをたたいたとき、通りすがりに男が『“根性”ねえな』って笑いながら言ったんだ。その言葉に燃えた。自分は十分やれるはずだって」。PGAツアーで過去2勝。タイトルから6年遠ざかっていたが、世界ランキング26位の実力者に変わりはない。

雨脚が強まった最終ラウンドの開始5ホールで2ボギー。後続に期待を持たせたが、5番(パー5)は第1打を左のブッシュに打ち込み、アンプレヤブルの処理を経た“ナイスボギー”だった。続く6番(パー3)で5mのチャンスを生かすと、7番も獲って2連続バーディ。5打のリードを取り戻し、絶好調のパッティングも熱いままバックナインを戦った。

4日間で10フィート(約3m)以内のパットを外したのは59回のうち1回だけ。72ホール目でも2m強のパーパットを沈め、クラレットジャグにその名を刻んだ。

2003年に「全米ジュニア」を制し、バッバ・ワトソン今田竜二を輩出したジョージア大の出身。「いつも自分を信じてきた。しかし勝ってから時間がかかると、もう勝てないんじゃないかと、くじけそうになる。僕はもう36歳。世代がどんどん若くなって、若い選手がいつ勝ってもおかしくない。自分の番がもう一度来るだろうか…って」。ベテランの域に差し掛かり、毎週のように襲ってくる不安にも打ち勝った。

狩猟が趣味のアウトドア派。土いじりも大好きで、地元のジョージア州内に農産物も育つ広大な土地を持っている。数週間前にクボタ製のトラクターを買ったばかりで、「早く乗って芝刈りをするのが楽しみ」と笑う。「妻にはまだ、いくらだったか話してないんだ…」。心配いらない。優勝賞金は大会史上最高の300万ドル(4億2477万円)だ。(イングランド・ホイレイク/桂川洋一)

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