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2023年 全英オープン
期間:07/20〜07/23 場所:ロイヤルリバプール(イングランド)

欧州仕込みの“滑り込み男” 星野陸也はメジャー2戦連続で予選通過

◇メジャー最終戦◇全英オープン 2日目(21日)◇ロイヤルリバプール(イングランド)◇7383yd(パー71)

ここ一番での粘り強さは、ここ欧州でつけてきた。星野陸也は予選通過圏外の通算5オーバーで迎えた後半も、決して諦めなかった。15番(パー5)、1Wを振り切って355ydをかっ飛ばし、2打目は花道へ。「いつもの全英よりも軟らかい」と感じた地面を計算し、52度のウェッジで転がしたアプローチがカップに沈んだ。

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起死回生のイーグルにバンザイ、ガッツポーズ、そして満面の笑み。決勝ラウンドに前進し、さらに最終18番(パー5)でも魅せた。ティショットは3Wで右サイドのOBを意地でも避け、2打目をフェアウェイに刻んでから、4mのパットを沈めてバーディフィニッシュ。もう一度、拳を空に突き上げた。

昨年度の国内ツアー賞金ランキングで2位に入って得た、欧州ツアー(DPワールドツアー)の出場資格を存分に利用中。5月のスペインの試合から海外でのゲームが続く。

「全米プロ」(米国)、「KLMオープン」(オランダ)、「ポルシェ ヨーロピアンオープン」(ドイツ)の3連戦はすべて2日目に予選通過圏外から滑り込み。この日も4オーバー109位から「69」をマークして2オーバー39位へと巻き返した。前半4番では“目玉”になったバンカーからセーブ、続く5番(パー5)は右に曲げた第1打をロストボールで処理した後、ボギーでしのいだシーンに胸を張る。

欧州では「風が強い方が、ほかの選手のうまさを感じる。カットラインが全然(思ったほど)落ちて来ないんですよ」という。勉強しているのはコースの違い、選手のプレースタイルの違いだけではない。慣れない異国での生活、長距離かつ慌ただしい移動を繰り返して、トップレベルで戦う心構えを養っている最中だ。

3回目の全英挑戦で「ようやくリンクスで予選を通過できました」と笑った。「欧州も林間コースは多いですけど、いくつかはリンクスコースがある。イメージを今まではつかめない部分があったけれど、きょう結果に出たのは自信になる」。9人が出場した日本勢で決勝ラウンドを戦うのはイーブンパーの25位の松山英樹と2人だけ。「自信を持って、あしたはまず良いアイアンショットでバーディにつなげたい」。もう2日間、タフになった姿を見せたい。(イングランド・ホイレイク/桂川洋一)

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