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2023年 全英オープン
期間:07/20〜07/23 場所:ロイヤルリバプール(イングランド)

9年ぶりのリバプール 松山英樹はチャンピオンと回った記憶も頼りに

◇メジャー最終戦◇全英オープン 事前(18日)◇ロイヤルリバプール(イングランド)◇7383yd(パー71)

わずかでも脳裏に残る風景が懐かしい。キャリアで9回目の全英の舞台は、昨年のセントアンドリュース・オールドコースに続いてプレー経験のあるコース。松山英樹は9年前の記憶と照らし合わせながら、ロイヤルリバプールの18ホールを眺めている。

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2回目の出場だった2014年大会は、スタートから目の前で圧倒的なプレーを見せつけられた。予選ラウンドをともにしたのはジョーダン・スピースと、優勝したロリー・マキロイ(北アイルランド)。「(自分が)やっていることと、かけ離れたゴルフをされた印象が残っている」。36ホール終了時点では11打差。39位に終わったプロ2年目の松山とチャンピオンとの差は最終的に16ストロークあった。

フェアウェイが狭く、ドッグレッグホールも多い本格的なリンクス。「9年前とあまり変わっていないなと」。右サイドのOBラインがあまりに近い3番や18番(パー5)にかかるプレッシャーも当時のまま。「ただ、17番が新しくできたのでそこが印象的ではありますけど」とティからアイリッシュ海に打ち出す、新設パー3のチェックは前日17日に入念に行った。

開幕2日前のこの日は先輩の岩田寛、後輩の金谷拓実中島啓太とアウト9ホールを回った。早朝のドライビングレンジからジャケットやレインウェアを脱ぎ着し、ラウンドの最後まで雨に打たれた一日。初日に「69」をマークした14年は晴天の時間が多かったことを思えば、「今週は天気が荒れそうですし、まあどうなるのかなと。9年前のことがあるので何とも言えないですね」と戦い方が必ずしも同じになるとは思わない。

6月末に米国から一時帰国し、国内で調整して英国入りした。「練習もできましたし、かなりいい状態でここに来たけれど、悪くなっている」と自身に向ける視線は厳しい。「あした良い調整ができたらなと思います」。残されたメンテナンス時間はあと1日。積み重ねてきた経験を存分に出せる状態に仕上げたい。(イングランド・ホイレイク/桂川洋一)

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