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ファウラーは4年ぶりVへカウントダウン「あすかどうかは別として…」

◇米国男子◇ロケットモーゲージクラシック 3日目(1日)◇デトロイトGC(ミシガン州)◇7370yd(パー72)

「あす絶対に勝たなきゃいけないとか、そんなプレッシャーはないよ」――。ラスト18ホールを控えるトーナメントリーダーとしては少し控えめな発言こそ、自信の裏返しかもしれない。「64」で回ったリッキー・ファウラーが通算20アンダー単独首位に浮上し、2019年「WMフェニックスオープン」以来のツアー通算6勝目をかけた最終日に臨む。

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3つ伸ばして折り返した後半10番、左サイドの木に当てたティショットがフェンスまで跳ねてアンプレヤブルを宣言。「ダブルボギーではなく、『5(ボギー)』にできた。いいボギーだった」。引きずることなく難関の11番(パー3)で5mを沈めてバーディを奪い返すと、ここから勢いに乗った。上がり6ホールで5バーディをまとめ、混戦から一歩抜け出した。

キャリアワーストの95戦勝ちなしとタイトルから遠ざかっていても、不振にあえいでいた過去3シーズンとは明確な違いを感じている。2週前の「全米オープン」は首位タイ、前週「トラベラーズ選手権」も4位タイで最終日を迎えるなど、直近10試合でトップ20を外したのは予選落ちした5月「全米プロ」のみ。「あすかどうかは別として、近いうちに(優勝が)できると思う」。千載一遇のチャンスとは捉えていない口ぶりが、復活Vへのカウントダウンが進んでいることをうかがわせる。

「ここ数年、失敗を恐れずに悪いゴルフもたくさんしてきた。だから、自分のスイングを信じて、ゲームプランに忠実にゴルフをするだけだよ」。どん底からはい上がろうとしているスタープレーヤーは、何ともたくましい。(ミシガン州デトロイト/亀山泰宏)

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