プロアマ上がり2ホール“打たず” ウッズは7カ月ぶりツアーに不安も?
2023年 ザ・ジェネシス招待
期間:02/16〜02/19 場所:リビエラCC(カリフォルニア州)
マキロイはウッズに共感 松山英樹も「勝てる自信があるから戻ってきたのでは」
◇米国男子◇ザ・ジェネシス招待 事前(15日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)
タイガー・ウッズは前日14日の会見で「僕が試合に出場するとしたら、それは常に優勝するためだ」と話し、7カ月ぶりのツアー復帰戦でも変わらぬ勝利への執念を燃やした。「アンバサダーとしての役割を果たし、ただここでみんなと一緒にいようとするのは、僕のDNAにはないことなんだ」とも続けて“お飾り”で真剣勝負の場へ戻ってくる考えはないと強調した。
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予選ラウンドを同組でプレーするロリー・マキロイ(北アイルランド)は、ウッズの言葉にうなずく。「優勝を目標にしてきたキャリアを考えると、それ(成績を度外視してプレーすること)はとても悔しいことなんだ。ゴルフをしたいだけなら、プライベートで家族や友人と一緒に回ればいい。大観衆の前で苦しみながらゲームを楽しむ必要なんてないと思うから、その点では(自分も)タイガーと似たようなものだろう」と言った。
「(試合の)雰囲気は違うと思います」とウッズの復帰を喜んだ松山英樹は「勝てる自信があるから、戻ってきたんじゃないですかね」とポツリ。会見での言葉を聞かずして、レジェンドのメンタリティーの一端を本質的に理解していた。
若い選手たちにとっては、同じ舞台で戦えること自体が特別でもある。20歳以下で複数回優勝を挙げ、ウッズ以来の快挙を成し遂げたトム・キム(韓国)は「きのう練習場に行ったら、タイガーの周りに何千人もいるんじゃないかというほど人だかりができていた。選手である僕にとっても、タイガーのプレーを見るのは楽しい。戻ってきてくれることで、PGAツアーや選手には素晴らしいことだらけだ」と興奮気味に語る。
3年前にはファンとしてこの大会に足を運んだことがあるという。「ロープの外でタイガーを見るだけだったから、同じフィールドで戦えるのは本当にクールだね」。少年のように瞳を輝かせた。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/亀山泰宏)