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2023年 セントリートーナメントofチャンピオンズ
期間:01/05〜01/08 場所:プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)

全身ナイキ、スピース一家とクリスマス 強力韓国勢で異彩放つ20歳

◇米国男子◇セントリートーナメントofチャンピオンズ 3日目(7日)◇プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)◇7596yd(パー73)

キャップからシューズに至るまで、全身にスウッシュのロゴマークが踊る。PGAツアーで20歳までに2勝を挙げてタイガー・ウッズ以来の選手になったトム・キム(韓国)は、長年ウッズが“顔”となってきたスポーツ用品最大手のナイキと契約を結んだばかりだ。

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新たなスタイルで迎えた初出場の新年初戦。「このロゴを身に着けられることに自信と誇りを感じている」と照れくさそうに胸を張る。「僕はまだ大スターではないから、それほどクレイジーにはなってはいない」と謙虚に話すが、故郷に戻れば街行く人に声を掛けられ、ゴルフ場で写真をお願いされることも増えた。

松山英樹ら先輩プロとも積極的にコミュニケーションを取り、ツアー会場でも「以前より快適になった」実感はある。拠点もテキサス州ダラスに定め、英語が堪能な20歳の交友関係は一気に広まっている。

昨年12月にバハマで行われた「ヒーローワールドチャレンジ」から帰宅する際には、同じくダラスへ戻るジョーダン・スピースの飛行機に乗せてもらったという。「彼は本当に親切で、米国に家族がいなくて“一人ぼっち”だった僕をクリスマスに招待してくれた。夫妻と(長男の)サミーと一緒に過ごしたよ」と笑顔で振り返る。

大会初日、6番で110ydほどの2打目を53度のウェッジで放り込むイーグルを決めた。「僕はカップの右だと思ったけど、(キャディの)ジョーは『ほんの少し左』って言っていて、ジョーの判断が正しかった」と素直に言えるあたりも魅力のひとつかもしれない。

トップ10に3人が名前を連ね、エリートフィールドで存在感を示す韓国勢の中でも最上位の通算17アンダー5位。確かな実力とユニークなキャラクターを兼ね備えた20歳が異彩を放っている。(ハワイ州カパルア/石井操)

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