「ザ・CJカップ」リーダーボード
2022年 ザ・CJカップ
期間:10/20〜10/23 場所:コンガリーGC(サウスカロライナ州)
「きのうまでと違うのは明らか」松山英樹が3日連続の“71”に見るもの
◇米国男子◇ザ・CJカップ 3日目(22日)◇コンガリーGC (サウスカロライナ州)◇7655yd(パー71)
「パープレーに合わせるのがうまい…」。3日続けた「71」を苦笑いしたが、前日までとの内容に違いも感じている。それも良い意味で。松山英樹は4バーディ、2ボギー1ダブルボギーのムービングデーを終え、「きのうまでよりはスッキリしている感じがあります」とうなずいた。
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グリーン上のプレーの出来を示すストローク・ゲインド・パッティングは「-1.671」、「-2.132」だった開始2日間から、「+1.442」とプラスに転じた。この日、悩まされたのは引っかかり気味のアイアンショット。砂地からグリーンを大きく外してボギー発進にした1番、フェアウェイからグリーン左手前の深いバンカーに外した6番で悔しさをあらわにした。
221ydを残した9番の第2打は“悪循環”の結果だった。「最近ずっとアイアン(ショット)が左に行っているので、気持ち悪いな…と思いながら、警戒しながら打ったが池だった」。グリーンの右で口を開ける水辺にボールを落とし、4オン2パットのダブルボギー。いずれも2オンに成功したパー5(2番、4番)での前半2つのバーディをかき消した。
「どうしたらいいか分からなかった」というところまで落ち込んだからこそ、終盤にかけての復調気配がうれしい。10番(パー3)、11番で2mのパーパットを入れ、12番(パー5)では5mのフックラインを流し込んでバーディを決めた。「すごく良い感じで打てた。最後まで続けられないのがもどかしいが、きのうまでと違うのは明らか」と、失ったパットへの自信を少しでも取り返した。
終盤に入り16番ではついに納得の一打が出た。フェアウェイから146yd先のピンの根元を攻め、80㎝につけてバーディ。「16番のセカンド、17番のティショットがうまくいった。それだけでもだいぶ、価値があるんじゃないかなと思う。きっかけが見つかりそうな感じがあった」と収穫を口にした。
最終日もイーブンパーからティオフする。47位と上位陣の背中は小さいが、次戦とみられる3週後の「ケイデンス ヒューストンオープン」(テキサス州メモリアルパークGC)やその先を見据えたトライは続く。(サウスカロライナ州リッジランド/桂川洋一)