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松山英樹は連覇ならず 母国のファンに感謝「またアメリカで頑張る」

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 最終日(16日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70)

力強く両手を突き上げた1年前とは違う。72ホールでバーディパットがカップに消えると、松山英樹は少し遅れて口元を緩め、帽子のつばに手をやった。

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「やっとタッチとライン(が合って)、自分の思ったストロークができた」という言葉が4日間の苦労を物語る。「優勝以外を求められていなかったと思う。まったくかすりもしないところで回ったので残念」。過去2大会で2位(2019年)、そして優勝(21年)した習志野で通算3アンダーは40位。最終日は1万186人のギャラリーが集まった。コースに向き直って頭を少し下げた様子には、期待に応えられず、申し訳なかった気持ちが含まれていたのかもしれない。

スタート時に首位とは10打差あった。奇跡を演出するためには是が非でも、ものにしたかった出だし1番のバーディチャンス。2m弱のパットはカップの左にそれ、前日までのグリーン上の流れを変えられなかった。

スコアを早く伸ばした気持ちとは裏腹に、4番で1Wショットを右ラフに入れてボギーが先行。4mを沈めた6番(パー5)のバーディも反撃ののろしにはならない。「1番からミスをしてしまって、パッティングの良いきっかけを探すのが大変でしたし、その間にショットも乱れてしまってスコアを作ることができなかった」と、フェアウェイキープも4日間で最低の3ホールにとどまった。

中盤はグリーン周りからのリカバリーのうまさの方が目立つ展開になり、ついには後半13番(パー3)、15番で1.5mのパーパットを決めきれず後退した。ショットミスが3回続いた最終18番(パー5)。「最後にたくさんのギャラリーが見ているところで、バーディで終われて良かった」。今大会で2回目のオーバーパー(71)でも、ディフェンディングチャンピオンとして、せめて締めくくりに多くの人を笑顔にさせたかった。

秋の大一番として臨んだ日本開催のPGAツアー。悔しさを抱えて、17日(月)にはツアーのチャーター機で米国に帰り、20日(木)からの「ザ・CJカップ」(サウスカロライナ州コンガリーGC)に出場する。勝った昨年も、負けた今年も、胸に湧くのは同じ思い。「これだけ良くないゴルフでも最後まで頑張れと声援をくれた。うれしかったですし、またアメリカで頑張ろうと思う」。感謝の気持ちを活力に変えて、海の向こうでまた戦う。(千葉県印西市/桂川洋一)

2022年 ZOZOチャンピオンシップ 最終日 ハイライト
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