1大会3敗目は初出場した2013年以来

◇米国選抜VS世界選抜対抗戦◇プレジデンツカップ 3日目（24日）◇クエイルホロークラブ（ノースカロライナ州）◇7576yd（パー71）

松山英樹は当初、午後のフォアボール（各選手が個人のボールを打ち、1ホールごとにペアで良い方のスコアを採用する）をプレーしない予定だったという。主将を務めるトレバー・イメルマン（南アフリカ）と話し、午前フォアサム（1つのボールを交互に打ち合い、1ホールごとのスコアを競う）の戦いぶりをキャプテン自らが見て決めることになり、テイラー・ペンドリス（カナダ）とのペアで出場する運びとなった。

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ショットのチャンスメークをスコアにつなげられなかった

今大会初勝利を挙げたアダム・スコット（オーストラリア）とのフォアサム。「アダムがフェアウェイに置いてくれた」と言ったが、ペアの使用ボールを普段スコットが使うタイトリスト「プロ V1」に統一するよう戦略変更したことも相棒の復調を後押ししたかもしれない。繊細で強いこだわりがありながら、器用さも持ち合わせる松山らしいアジャストが光った。

午後の相手はここまで3戦全勝のジャスティン・トーマス&ジョーダン・スピース組。1番でいきなりカップをかすめるスーパーショットを披露してバーディを奪い、今週4試合目で初めて先手を取った。2番も残り140ydから1m弱に絡めて米国選抜の看板ペアに重圧をかけたが、スピースが5m強を流し込んでホームの観客を熱狂させた後、この短いバーティパットがカップに蹴られて流れが一変した。

ショットでアグレッシブな攻めを成功させながら、パットはひと筋左を抜けた

2番を含めて一気に3ホール連続で奪われ、その後もコンビを組む初出場のペンドリスが苦戦する中でチャンスメークを一手に担うタフな展開。7番（パー5）は6.5mに2オンしてからの3パットで反撃につなげられず。後半14番（パー3）も池に近い左手前ピンに対し、手前の極めて狭いエリアを果敢に攻め込んで3.5mの絶好機を演出しながら、フックラインが左を抜けて悔しそうにひざを折った。

安定していた1Wショットを右の林に打ち込んだ15番でスピースにチップインバーディを決められ、4&3（3ホールを残して4ダウン）で敗戦。1大会で3つの黒星は初出場した2013年以来のことだった。午後のフォアボールで3勝を挙げたチームメートの奮闘もあり、ポイント差は4ptに縮まった。大逆転のためにも、サム・バーンズと対戦する最終日のシングルスマッチプレーに感情をぶつける。（ノースカロライナ州シャーロット／亀山泰宏）

2022年 プレジデンツカップ 3日目 ハイライト

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