エースの期待とベテランの自覚 松山英樹「プレーで引っ張っていけるように」
2022年 プレジデンツカップ
期間:09/22〜09/25 場所:クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)
世界選抜の“小さな秘密兵器” キム・ジュヒョンはファウラーの元相棒とタッグ
◇米国選抜VS世界選抜対抗戦◇プレジデンツカップ 事前(20日)◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7576yd(パー71)
この日一緒に練習ラウンドでプレーしたアダム・スコット(オーストラリア)は「僕らの“小さな秘密兵器”になるかもしれない」と20歳の若者を高く評価する。5月「AT&Tバイロン・ネルソン」で同組に入ったこともある松山英樹も「すごくいい選手だと思った。英語が堪能というところで僕とはえらい違いだな、と(笑)。もう溶け込んでいる感じもありますし、楽しみだと思います」と当時を振り返りながら笑顔で話す。
チームの“2トップ”から称賛を集めるのは、キム・ジュヒョン(韓国)。昨季ノンメンバーながらレギュラーシーズン最終戦「ウィンダム選手権」を制してPGAツアー挑戦、世界選抜入りと一気に夢をかなえた。「この興奮を言葉で言い表すのは難しい」と喜びがあふれる。
20歳3カ月1日での出場は、石川遼(2009、11年)とジョーダン・スピース(2013年)に次ぐ年少記録。もちろん、チームで最も若い。『きかんしゃトーマス』に由来する英語名トム・キムから、「トム」の愛称でかわいがられている。
証明済みの実力に加え、強力なパートナーがいるのも心強い。今週キャディを務めるジョー・スコブロン氏は長年、リッキー・ファウラーの相棒としてバッグを担いできた。くしくも、キムが優勝した「ウィンダム選手権」がファウラーとの最後のタッグになった。
「アダムのドライバー、ヒデキのショートゲーム…」と同組で回った先輩のプレーに目を輝かせながら、「僕もアイアンには自信がある」。PGAツアーへの扉を開くタイトルをつかんだときと同じノースカロライナ州のコースで再び世界を驚かせる。(ノースカロライナ州シャーロット/亀山泰宏)