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2022年 BMW選手権
期間:08/18〜08/21 場所:ウィルミントンCC(デラウェア州)

「親友」と4日間同組で今季2勝目 カントレーは追う立場で連続年間王者に挑戦

◇米国男子プレーオフ第2戦◇BMW選手権 最終日(21日)◇ウィルミントンCC(デラウェア州)◇7534yd(パー71)

1つ前の組でプレーしていたスコット・ストーリングスにトップで並ばれていた。パトリック・カントレーは後半17番、グリーンを見上げて1Wを握った。420ydと短く、3W以下で刻む選手も多いパー4。勝負のひと振りから放たれたティショットは右サイドのバンカーに入りかけて、地面で弾み、フェアウェイ右サイドをキープした。

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ボールが宙に浮いているあいだ、「確実にバンカーに入るラインだ」と覚悟したという。「これまでの中で最高のバウンド。ラッキーだった」。ピンまでは60ydあまりまで到達し、ウェッジでチャンスを作り “勝ち越し”のバーディ。最終18番、長いバーディパットを寄せて勝利を確信しガッツポーズを作った。

4バーディ、2ボギーの「69」で通算14アンダー。2007年にフェデックスカップがスタートしてから、プレーオフシリーズの各大会で初めて連覇した選手になった。中でも「BMW選手権」は毎年開催コースが変更される。昨年はメリーランド州ケイブスバレーGCで優勝したカントレーは「どちらもベントグラス。北東部の林間コースが好きなんだ」と見出した共通点を力に変えた。

今大会は72ホールをザンダー・シャウフェレと2サムで回った。初日、2日目はフェデックスカップポイントランキング順、週末は通常のスコア順。2人は4月「チューリッヒクラシック」でペアを組んで優勝した仲でもある。「ザンダーと一緒にいるのはいつも楽しい。互いに刺激し合って、いいプレーをした。居心地がいいんだと思う。親友のひとりと良い時間を過ごせた」

最終日最終組をともにした6月の「トラベラーズ選手権」ではシャウフェレが逃げ切ったのに対し、カントレーは2位から「76」の大たたきで13位。「お返しできて良かったよ」といつも冷静な表情を崩した。

ポイントランク順にストローク差をつけてスタートする次週の「ツアー選手権」を前にランキングを2位に上げた。昨年は1位で大会を迎え、後続に2打差以上のリードを持ってスタートしたまま逃げ切り年間王者になった。「今年はスコッティ(シェフラー)に2打差から。少し違うチャレンジになる。好きなコースだし、楽しみだ」。大会を3位で終えてランク4位になったシャウフェレもイーストレイクGCで2017年に優勝経験がある。(デラウェア州ウィルミントン/桂川洋一)

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