「あまりいい状態じゃない中、まだ入っている方」というパッティングもスコアメークを支えた

◇米国男子◇AT＆Tバイロン・ネルソン 2日目（13日）◇TPCクレイグランチ (テキサス州)◇7468yd（パー72）

松山英樹が4月「マスターズ」以来の復帰戦で上位争いに加わって週末を迎える。「それなりに伸ばせた」と振り返るボギーなしの6バーディ「66」。首位との差を7打から4打に縮め、通算11アンダー9位に順位を上げた。

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3番で4mを沈めるバーディ。5番（パー5）は背中から悔しさをあふれさせたセカンドが、ピンそば4mについた。イーグル逃しのバーディとし、続く6番ではグリーン手前からのアプローチで運も味方につけた。打った瞬間に大きいと分かるチッピングは、風になびく旗に当たって真下にポトリ。数十センチを難なく決めてスコアを伸ばした。

復帰戦は上位で週末へ。「4日間できることが大事」

スイングについて「そんなにすぐには良くならない」と話すように、変化を進め、精度を高めている段階。それでも、右手前のピンを果敢に攻め込んだ9番（パー5）、残り約140ydの林から転がして2m弱に絡めた11番、6mを流し込んだ12番（パー5）と1Wショットの右へのミスが出たホールでもことごとくバーディにつなげる力強いプレーを披露した。

2日目のフィールドの平均スコアは初日「70.025」を上回る「69.084」を記録。とどまるところを知らないロースコア合戦にしっかりと食らいついた。「伸ばさないと話にならない。ついていけるように頑張ります」。次週のメジャー「全米プロゴルフ選手権」（オクラホマ州サザンヒルズCC）にもつながっていく週末の上位争いへ、気合をにじませた。（テキサス州マッキニー／亀山泰宏）