ハロルド・バーナーIIIが6位に浮上

◇メジャー第1戦◇マスターズ 2日目（8日）◇オーガスタナショナルGC（ジョージア州）◇7510yd（パー72）

リー・エルダーが黒人選手として初めて「マスターズ」をプレーしたのは1975年のことだった。偉大なパイオニアは昨年4月の第85回大会で名誉スターターの大役を担った後、11月に87歳で天国へ旅立った。

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初出場のアフリカ系米国人、ハロルド・バーナーIIIはオーガスタに立つ意味をかみしめる。「子どもたちが僕のような職業に就きたいと思うような方法で、自分自身を表現したい。（特に）黒人社会では、多くの場合、経済的な問題の方が大きい。リーズナブルな値段でプレーできないゴルフをするのは、大変なことなんだ。僕は、そのような人たちを助けたいと強く思っている」と熱く語った。

幼少期から肌の色に対する差別と闘ってきたタイガー・ウッズ、父方の祖父が黒人だったキャメロン・チャンプ、そしてバーナーIII。AP通信によると、黒人系の選手が3人プレーするのはマスターズの長い歴史で初めてではないかという。

「それはクールなことだね」と喜びつつ「もっと見てみたい気もするけど、それは（後に続く）その人次第だろう。肌の色でどうにかなるものじゃない。ここには実力で来なければいけない。プロスポーツの世界で、スコアボードには（肌の）色なんて表示されないんだから」とも言った。

連日の「71」で首位と6打差の通算2アンダー6位。優勝争いの週末を前に「グリーンジャケットを着ている自分を想像できる？」との質問も出た。PGAツアー未勝利の31歳は臆することはない。「いつも考えているよ。そのために僕はここにいるんだ」。前年覇者の松山英樹と2サムで回るムービングデーで一世一代のチャンスを引き寄せる。