バレロテキサスオープン テレビ放送予定
2022年 バレロテキサスオープン
期間:03/31〜04/03 場所:TPCサンアントニオ キャニオンコース(テキサス州)
「95%くらい」松山英樹は首痛癒えマスターズへ下準備
◇米国男子◇バレロテキサスオープン 事前情報(29日)◇TPCサンアントニオ(テキサス州)◇7494yd(パー72)
スイングする様子からは、少なくとも痛みは感じさせない。開幕3日前には試合会場で200球以上打ち込み、2日前は金谷拓実との練習ラウンドを終始笑顔でこなした。4週ぶりの実戦復帰へ、調整段階ではあるが松山英樹は静かにうなずいた。「痛み? ないと思ってもらった方がいいです。95%くらいですね」
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残りの5%は、ブランクから来る違和感と言っていい。今月初旬の「アーノルド・パーマー招待」期間中、首から肩甲骨にかけての痛みを発症し、その後出場を予定していた「ザ・プレーヤーズ選手権」を初日スタート前に棄権、前週「WGCデルテクノロジーズ・マッチプレー」も欠場した。その間に行ったフロリダ州の自宅での急ピッチでの治療、調整に順調さをうかがわせる。
「球はだいぶ打てるようになっていました。やっぱり何か、気を遣いながら打たなきゃいけないところはある。(フロリダで)球数は打ってきたつもりですけど、パーマー(招待)のときからほぼ打っていなかったので、疲れはすぐきますよね」
「家での練習はリラックスしているから真っすぐ飛んでいましたけど、試合会場に来ると…きょうはほぼ(1Wショットが)フェアウェイに行っていない。予想通り、大変な感じ」
「飛距離? 休んだ後(練習再開後に)、一発目でフルスイングをしたら意外とスピードが出ていたが、きょう全然飛んでいなかった。何とも言えない」
言葉の端々には試合勘やフィーリングの欠如への不安が付きまとうが、それも次週の史上4人目の連覇がかかるメジャー「マスターズ」(ジョージア州オーガスタナショナルGC)を思えばこそだ。「勝つためには早く準備をしないといけない思いはすごくある。まあ、この2週間くらいでうまく行くんだったら苦労しないんだけどなとも思うけど(笑)」。
くしくも、調整不足によりキャリアで初めて本大会に出場した(30位)昨年同様、サンアントニオ→オーガスタでの連戦になった。「自分の状態を上げれば、去年のようにも通用すると思う。自分の状態をまず上げたい」。グリーンジャケットを防衛へ、ギアを入れ替える。(テキサス州オースティン/桂川洋一)