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金谷拓実はWGCでも「あきらめない」 フィナウ相手に大逆転

◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ・マッチプレー 2日目(24日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)

「最後まであきらめない」は、トップランカーにも通用した。金谷拓実はグループステージ第2マッチでトニー・フィナウを相手に大逆転劇を演じ、初勝利した。2ダウンで突入した終盤4ホールで3ホールを連続で奪い、1アップ。勝ち点1ptをもぎ取った。

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2mのバーディチャンスを外した14番、金谷はボールを拾った後もラインを凝視していた。ビハインドを1つ縮める絶好の機会を逃し、唇をかむ。前日のザンダー・シャウフェレ戦に続く連敗の影は背中に忍び寄っていた。

そんな敗色ムードが漂う窮地で、23歳は真骨頂を発揮した。続く15番でグリーン右サイドからウェッジで高く上げた3打目が、カップに飛び込みチップインバーディになった。「たまたま入ってラッキーがあった」と1つ取り返すと、16番(パー5)は互いに2m前後のバーディチャンス。仕留めた金谷が、土壇場でオールスクエア(AS)に持ち込んだ。

力強く握った右の拳。懸命に引き寄せた流れはもう手放さない。17番(パー3)、ティショットを放つと「ああ…、GO!」と声にため息が混じった。その直後、相手に“内側”に入れられたが、金谷はグリーンで先に手前から7mを沈めて再びガッツポーズ。3連続バーディでついに逆転し、18番はともにパー。「タクゥミ・カナヤ…?」。聞きなれない名前を、小さな声にして確かめる現地のギャラリーたち。WGC初出場、世界ランクは63位、フィナウより頭ひとつ小さい選手の白星に周囲は静まり返った。

終盤の鮮やかなラッシュが際立ったが、本人はそこに至るまでの積み重ねに胸を張った。3連続で奪われた後の7番(パー3)では、グリーン左奥からきっちりパーセーブ。11番(パー3)でも2打目をウェッジで“OK”に寄せてしのいだ。「13番でフィナウ選手が短いバーディパットを外した後、(自分の)返し(のパーパット)はまだちょっと距離(2m)があったけど、あきらめずに入れたのが最後のチャンスにつながった」

グループステージの最後は、ここまで2連勝のルーカス・ハーバートとぶつかる。世界ランク44位のオーストラリア人選手とは昨年の「全英オープン」で練習ラウンドをともにした仲だ。決勝トーナメント進出のためには、まずマッチを制して勝ち点(2pt)で並び、直後のプレーオフも勝つ必要がある。「最後まであきらめずにプレーできた結果、こうなったのは自信にもなる」と奥歯をかみ締めた。(テキサス州オースティン/桂川洋一)

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