松山英樹が30代初戦 ウッズ、ジャンボの“全盛期”はいつだったか
2022年 アーノルド・パーマー招待byマスターカード
期間:03/03〜03/06 場所:ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)
いまも大切に飾る手紙 ザラトリスとパーマー家の縁
◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待 事前(2日)◇ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)◇7466yd(パー72)
昨季のPGAツアー新人王、ウィル・ザラトリスの実家には額縁に入れて大切に飾った手紙があるという。2014年「全米ジュニア」優勝をお祝いするもの。送り主は、あのアーノルド・パーマーだった。
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大先輩と同じウェイクフォレスト大で腕を磨いた25歳。同大では1年生の1人だけが対象となる「アーノルド・パーマー奨学金」を授与された。「もちろんPGAツアーの新人王も大変名誉なことだけど、ウェイクフォレストで奨学金をもらっていたということも、同じくらい大きなことなんだ」とうなずく。
昨年4月「マスターズ」で松山英樹に惜敗して2位となったときにも、パーマーの次女エイミーさんが手紙をくれた。「一族の伝統が受け継がれているような感じで、とてもクールな出来事だった」。2016年に亡くなったレジェンドと直接会うことはかなわなかったが、一家との大切な縁は続いている。
昨年大会に初出場して10位フィニッシュ。当時、直前の世界ランキング50位以内の資格でオーガスタ行きを目指していたザラトリスにとって、その一戦が足掛かりとなった。
1月「ファーマーズインシュランスオープン」でプレーオフまで残って初優勝に迫ったが、翌週には新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出て一時離脱を余儀なくされた。「トリーパインズで勝てなかったことで多くのことを学んだ。どうすればもっと良くなるかを自分に問い続けていれば、最初の1勝は必ずやってくるはず」。それがパーマーゆかりの今大会なら、これ以上ない恩返しにもなる。(フロリダ州オーランド/亀山泰宏)