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フィル・ミケルソンがPGAツアーを痛烈批判 新団体支持の目的は

フィル・ミケルソンの主張がPGAツアーに波紋を広げている。17日に公開された米国人ゴルフライターのアラン・シップナップ氏によるインタビューで、45勝を挙げてきたPGAツアーの問題点について批判を展開。サウジアラビアのオイルマネーをバックに昨秋設立された新団体が推進する男子ゴルフの新ツアー、新リーグ創設構想を支持する、過激な表現を交えた持論に視線が集まっている。

ミケルソンはPGAツアーが放映権を掌握することによって、選手の肖像権が侵害されていると主張。試合中を含む大会会場でのデジタルコンテンツを、選手自身が自由にSNSなどの発信で使用できず、金銭的に不利益を被っているという。「我々がショットを打ち、作り上げた瞬間なのだから、私たち自身が利益を得るべきだ」。ツアーには8億ドルの余剰資金があるといい、その使途にも疑問を呈した。

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また、「ツアーは民主主義のふりをしているが、実際には独裁的だ」とし、ビジネスマンが多いツアー幹部が一部のトップ選手を手なずけて、自らの立場を良くしていると指摘した。その下に位置する大多数の選手たちの意見がもっと採用されるべきと訴えた。

ミケルソンは昨年5月の「全米プロ」を50歳で制し、メジャー最年長優勝記録を樹立した。2022年は新団体が後押しする2月初旬のアジアンツアー「サウジインターナショナル」に出場して以降、PGAツアー欠場が続いている。新団体を支持するのは、新リーグが米国で今抱えている問題点を解消できる可能性があるといい、PGAツアーへのけん制の意味合いも大きいと見られている。

インタビューでは「我々は(サウジアラビア政府が記者のジャマル・)カショギ氏を殺害したこと、あらゆる人権を踏みにじってきた記録が残っているのも知っている。彼らは同性愛者であることを理由に処刑している」と発言。「それを知った上でなぜこう考えるのかは、PGAツアーを再構築する一度きりのチャンスだからだ。これまでPGAツアーは意図的かつ強制的に、強大な権力を用いて、ただやり過ごしてきた。僕たち選手は手段を持っていなかったから」と母国ツアーの改革を望んだ。

この日、カリフォルニア州で開幕した「ジェネシス招待」に出場したジャスティン・トーマスはラウンド後に報道陣からミケルソンの報道を伝え聞き「利己的な声明に思える」と答えた。新リーグ構想にはかねて関心が薄く「彼らに情熱があればやればいい。誰もとめないと思う」と続けた。

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