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ウッズ「全てが報われる思い出」 親子の絆で11連続バーディ

◇米国男子(ツアー外競技)◇PNC選手権 最終日(19日)◇リッツカールトンGC(フロリダ州)◇7106yd(パー72)

苦しみ抜いた2021年を笑顔で締めくくった。2月に交通事故で大けがを負ったタイガー・ウッズにとって、ことし最初で最後の“試合”だった。昨年大会同様、長男・チャーリーくんとともに赤いシャツと黒いパンツの勝負服に身を包み、3打差を追った最終日。出だし3ホールで4つ伸ばすロケットスタートを決めると、7番からは圧巻の11連続バーディを奪った。

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「プレーオフに持ち込むためには『3』(イーグル)が必要だと分かっていた」という18番(パー5)はパーにとどまり、同じく親子タッグのジョン・デーリー組に2打及ばず2位でフィニッシュ。それでも「今週の目標は2つあった。ひとつは楽しむこと、もうひとつはノーボギーで回ること。2つとも達成できた」と満足げに言った。

「義足をつけるかどうか」というほど深刻だった右足のけが。「僕はとても幸運だった。こうして自分の足があること、そして、それが機能していること。手術の過程で助けてくれた医師や看護師、理学療法士に感謝しなくちゃいけない」と繰り返す。「今年のはじめは、あまり良いスタートではなかった。でも、息子と一緒にプレーできるこの機会を得たこと、この思い出ができたことは、僕ら2人にとって、全ての苦難が報われるものなんだ」

PGAツアーに復帰するとなれば、「絶対に使わない」とまで言い切るカート移動に頼った2日間。ドローボールを打つのは、基本的にショートアイアンに限定。飛距離が落ちていることも肌で感じた。「そのショットは打たない方がいい。(無理をすれば)どうなるか、分かってるよね」とチャーリーくんに制止される場面が何度もあったそうだ。

長く苦しいリハビリは、まだ続いている。同組マット・クーチャーからの18ホールを歩くという点を除けばツアーで戦えるショットとゲームの状態にあるとのコメントを伝え聞いても、「僕はそのレベルに達していない。彼らと競い合うためには、かなりの努力が必要だ」と強い口調で否定した。

「もう二度とフルスケジュールでツアーを戦うことはない」と覚悟を決めつつ、「競争することが好きなんだ」。勝負師として変わらぬモチベーションを保ったまま、生ける伝説は今月30日に46歳の誕生日を迎える。

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