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納得のショットは“3回” タイガー・ウッズが奇跡の復活へ第一歩「すべてが楽しかった」

◇米国男子(ツアー外競技)◇PNC選手権 初日(18日)◇リッツカールトンGC(フロリダ州)◇7106yd(パー72)

たとえツアー外競技であろうと、その一挙手一投足にはメジャートーナメントの優勝争いのような熱い視線が注がれた。タイガー・ウッズが大けがを負った2月の交通事故後初めてとなる“実戦”に臨み、復活への第一歩を刻んだ。

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長男・チャーリーくんとタッグを組み、同伴競技者には親交の深いジャスティン・トーマスという豪華な最終組。1番からタイガーがパットを沈めて幸先よくバーディ発進すると、ピンクのシャツと黒のパンツでそろえた親子はグータッチを交わした。

その後もバーディを積み重ね、さらに昨年2人で出場したときには達成できなかったノーボギーで回って「62」。トップのスチュワート・シンク組と3打差の10アンダー5位で初日を終えた。

カートを使用しながらの18ホール。「彼(チャーリーくん)と一緒に歩いて、一歩一歩に寄り添えたらと思うけど、それは体力的には(まだ)難しいんだ」と話したように、右足に残る事故の影響はまだまだ大きい。それでも「すごく楽しい時間を過ごすことができた。とにかく、すべてが楽しかった」と喜びがにじんだ。

2021年も終わろうとしている中で「ラウンドは今年に入って4回目か5回目」。休まずリハビリを続けていても、2週間ほど前まで出場できるかどうか確証が持てなかったそうだ。「きょうは2回、いや3回かな。思い通りのショットが打てた」と冷静に振り返った。

そのうちのひとつが3番(パー5)、残り220ydから4Iで「おそらくピンの上、18フィート(約5.5m)のところに打った」というショット。同組のトーマスも「(打ち終えて)カートに座った瞬間、彼は僕を見て微笑んだ。これこそ彼が元気なときに打つショットなんだと確信したよ」。わずかな兆しを感じ取った様子だった。

「ゲーム感覚もスピードも、何もかもがまだまだ。ツアーで戦うためには持久力を取り戻して、何千回も何万回もボールを打つ必要がある。時間はかかるよ。(復帰に向けたプロセスの中で)これからが大変で、難しいところなんだ」。現実を受け止めつつ「願わくば、もう一度あの段階にたどり着きたいね」。トーマスらと再びトップレベルで競い合える日が来ることを祈るように言った。

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