不仲の2人の直接対決は「楽しみ」 ケプカもデシャンボーを認めている
“因縁のライバル”対決でケプカ圧勝 デシャンボーは1ホールも奪えず
米ワーナーメディア傘下のターナースポーツのイベント「ザ・マッチ」の第5弾として26日、ネバダ州ラスベガスのウィンGCでブルックス・ケプカとブライソン・デシャンボーが対戦。“犬猿の仲”とも言われてきた2人の12ホールマッチは、ケプカがデシャンボーに1ホールも譲ることなく4&3(3ホール残して4アップ)で圧勝した。
デシャンボーのかつてのスロープレーを発端に、SNSや試合会場で過激なファンを巻き込む騒動に発展していたバトル。9月に行われた欧米選抜の対抗戦「ライダーカップ」では大勝後の会見の最後に、2人がハグをする場面が話題になった。
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フィル・ミケルソンがコメンテーターを務めたこの日、1番ティからデシャンボーがケプカの写真を貼り付けたカップケーキをファンにおすそ分け。ケプカが初優勝した2015年「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」のスタートアナウンスで「Koepka」のラストネームが「Cupcake(カップケーキ)」と誤読されたことをいじる“心理戦”を展開した。
いきなりの揺さぶり?にも動じることなく、ケプカが2番で3mを沈めるバーディを奪って先行。デシャンボーがビッグドライブを披露した5番(パー5)も、ティショットを危うくクリークに入れそうになりながら2オン。2パットのバーディでリードを広げた。
6番(パー3)、8番も獲って4アップとし、9番(パー3)で手前の池近くに切られたピンに絡めるショットを見せると、「まさに今が僕にとってメジャーみたいなものだ」とニヤリ。キャリア8勝のうちメジャータイトルが4勝を占めるケプカならではのコメントを添え、デシャンボーに引導を渡すバーディとなった。
ライバルに完勝し、「ここに来て決着をつけることができて楽しかった。正直言って、彼をやっつけてやりたかったんだ」と満足げな表情。さらに「フィル、今どんな気分?」と戦前にデシャンボーの勝利と予想したミケルソンをいじって企画を盛り上げた。