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ゴルフツアー“地殻変動”へサウジ系200億円出資 ノーマンがCEO就任「始まりに過ぎない」

世界のゴルフ界に大きな“地殻変動”が起き始めている。新会社「リブゴルフ・インベストメント(LIV Golf Investment)」が設立され、元世界ランキング1位で実業家としても名をはせるグレッグ・ノーマン(オーストラリア)がCEOに就任したことが29日、発表された。

同社はアジアンツアーに2億ドル(約226億円)以上を出資。2022年から10年間、同ツアーの年間スケジュールにアジア、中東、欧州で開催される10試合の新しい看板大会(マーキーイベント)を組み込むことを明らかにした。

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同社の過半数の株式を保有するのは、世界最大規模の投資ファンドでサウジアラビア政府系のPIF(パブリック・インベストメント・ファンド)。ノーマンは「これは始まりに過ぎない」とし、「リブゴルフ・インベストメントは世界のプロゴルフ界に新たな機会を創出するための主要な資金を確保している。我々は全レベルのゲームに対する協力的で礼儀正しいサポーターであり、きょうの発表はその最初の例だ」とプレスリリースを通じて述べた。

また、アジアンツアーを「眠れる巨人」と表現し、市場拡大やさらなるゴルフ人口増加に向けた主要なマーケットと位置づけた。「投資家たちがゴルフ界全体のさらなる発展という機会を得て、100%商業的な動機であることに満足している。これらの投資家グループがパートナーになることによって、ゴルフ界がさらに良くなるための根本的な変化に必要なリソースを得たことを喜んでいる」。今後も新たな投資家たちとの提携準備が進んでいるという。

アジアンツアーのチョー・ミンタンCEOは「アジアンツアーの歴史において最も大きな発展であり、プロゴルフ界における重要なマイルストーンだ」とコメント。「かつてないプレー機会が確保されることで、選手たちには新しい道が開け、我々は他のスポーツと商業的に競うことが可能となり、社会的な問題を改善することにもつながるだろう」と期待した。

この提携により、アジアンツアーの2022年シーズンは年間25試合が開催され、過去最高の賞金額となることが見込まれる。新規10大会は世界各国に向けて生放送され、出場資格は同ツアーに限定されないオープンなものになる予定。新シリーズの名称や詳細は近日中に発表される。

アジアンツアーは9月に「サウジインターナショナル」と10年間のパートナーシップを締結したばかりだが、これは新たに創設される10試合とは別で、同ツアーのフラッグシップイベントとされている。

また、今回の発表は数年前からくすぶっている“スーパーリーグ構想”との関連も想起されるが、事情に詳しい筋はGDOの取材に『新リーグ』の存在を認め、そのコミッショナーにノーマンが就任することを明言した。詳細は明かされなかったが、アジアンツアーとリブゴルフ・インベストメントの提携は、ノーマンの言う通り「始まりに過ぎない」ようだ。

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