最終18番で9番へ脱出も 松山英樹「いいプレーができれば勝てる」
2021年 ZOZOチャンピオンシップ
期間:10/21〜10/24 場所:アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)
日本のアイコン 松山英樹がウッズに続く「マスターズ」→「ZOZO」制覇へ
◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 3日目(23日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC (千葉県)◇7041yd(パー70)
晴れ渡ったムービングサタデーのギャラリー数は上限5000人に肉薄する4913人を記録した。そのほとんどが松山英樹がプレーする最終組について歩いていた。
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「自分の状態は良くないですけど、力をもらっているというか、真っすぐ飛ばさなきゃという気持ちが出てくる。その分(少しでも)安定しているんじゃないかなと思います」。意気に感じた日本のエースも単独首位を守り、足を運んだファンに貫録を示した。
今大会に合わせて来日しているPGAツアーのシニア・バイスプレジデント、クリスチャン・ハーディ氏は2018年11月に都内で行った「ZOZOチャンピオンシップ」開催発表の記者会見を振り返り、松山から日本ゴルフ界を引っ張っていく気概を感じたと明かす。
「ヒデキは日本のアイコン(象徴的な存在)。日本だけでなく、PGAツアーのアンバサダーでもあるのです」。その“背中”が持つ影響力は、今週に入っても実感した。練習場では、ほかの日本人選手も松山の練習に意識を向ける。初日の1番ティでは、大ギャラリーが顔を動かして力強いショットの弾道を必死に追いかける中、小さな子どもが松山をジッと見つめていたのが印象的だったという。
初開催だった2019年、松山はタイガー・ウッズとの優勝争いの末に2位でフィニッシュ。同年4月「マスターズ」以来の優勝を飾ったウッズは、故サム・スニードが持つ歴代最多82勝のツアー記録に並んだ。
コロナ禍の米国開催を経て2年ぶりに日本へ戻ってきたトーナメント。再び直近のマスターズチャンピオン、今度は日本人が頂点に立とうとしている。それは日本ゴルフ界にとっても大きな1ページとなる。(千葉県印西市/亀山泰宏)