コロナ陽性で五輪欠場のデシャンボー ワクチン接種には消極的?
2021年 BMW選手権
期間:08/26〜08/29 場所:ケイブスバレーGC(メリーランド州)
自己ベスト「60」でも会見ナシ “沈黙”のデシャンボー
◇米国男子プレーオフ第2戦◇BMW選手権 2日目(27日)◇ケイブスバレーGC(メリーランド州)◇7542yd(パー72)
間違いなく、この日の主役はブライソン・デシャンボーだった。2イーグル8バーディの自己ベスト「60」をたたき出し、通算16アンダーで暫定首位に浮上した。
<< 下に続く >>
そのデシャンボーが実は特殊な状況下にある。3週前の「WGCフェデックスセントジュード招待」開幕前に記者会見したのを最後に、中継局以外のインタビューには応じない姿勢を貫いている。
新型コロナウイルスの陽性反応が出て「東京五輪」を欠場した後の復帰戦だったが、ワクチン接種に消極的と取れる発言も。予想を超える反発を招いたことが“沈黙”のきっかけになったとの見方が有力だ。
世界トップクラスの実力のみならず、唯一無二のキャラクターゆえに一挙手一投足が取り上げられてきたデシャンボー。最近はブルックス・ケプカとの確執といったセンシティブな話題に踏み込まれることも少なくなかった。
もっとも、中継局のインタビューにはしっかりと答えている。2つ目のイーグルを奪った後半16番(パー5)を振り返って丁寧に説明。残り253ydの右ラフから8Iを振り抜いたセカンドはグリーン中央にキャリーすると、奥のエッジまで転がってから傾斜で戻ってピン横1m弱にピタリ。「キャリアの中でも指折りのショットのひとつだったね。フライヤーのジャッジが完璧だった」と笑顔でうなずいた。
50台も見えた残り2ホールも17番(パー3)で4.5m、18番で2mと立て続けにチャンスを作った。さえわたっていたパットが最後に決まらず、ツアー史上13度目のマジックナンバー達成は逃したものの「きょうはかなり良いパッティングができていた。週末も自分が思ったラインに打ち出せるように練習して、勝ちたいね」。気の早い話だが、優勝会見が行われるかどうかも、にわかに注目の的となっている。(メリーランド州オーウィングスミルズ/亀山泰宏)