金谷拓実が日本勢先陣、星野陸也は2日目午後4時スタート最終組/全英予選ラウンド
2021年 全英オープン
期間:07/15〜07/18 場所:ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)
“2位じゃダメなんですか” フリートウッドはサッカー準Vで失意の母国を背負う
◇メジャー第6戦◇全英オープン 事前(13日)◇ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)◇7189yd(パー70)
全英ウィークに突入する直前、11日の日曜日。ロンドンをはじめ、イングランド全域は2時間ほど前の喧騒がウソのように静まり返っていた。
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サッカーの欧州選手権(UEFA EURO 2020)決勝でイタリアに敗れて散った初優勝の夢。ロンドンのウェンブリースタジアムで行われた試合の反響はすさまじく、PK戦で失敗した選手のSNSに人種差別的な投稿も確認される事態となってしまった。
前回2019年「全英オープン」2位を含め、何度もメジャータイトルに迫ってきたトミー・フリートウッド(イングランド)に重ね合わせる人も多かったのか、事前の公式会見では再三サッカーに絡めた質問が飛んだ。
「PKはどちらに転ぶ可能性もある。僕は、自分の夢にあと一歩のところまで近づきながら、それを達成できなかった気持ちを知っている。僕もファンの一人として落胆したけど、彼ら(イングランド代表)はもっと傷ついている。それを乗り越えて進むことが重要なんだ。(PKを失敗した)サカだって、まだ19歳。道を切り開いていけば、素晴らしいキャリアが待っているよ」
同じアスリートとして精いっぱいの思いやりを示したフリートウッド。シビアに結果を求められるプロスポーツの世界で「2位」が「失敗」とイコールで結び付けられがちなことも理解しつつ、「非常に高いレベルでプレーしている中で2位に対して『失敗』という言葉を使うのは少し厳しすぎる気もする。僕だって、誰だって2位になりたくない。それでも、彼らが素晴らしいことをしたということは認められるべきだと思う」と熱弁した。
イングランド開催の全英でイングランドから優勝者が出たのは、1969年にロイヤルリザム&セントアンズで勝ったトニー・ジャクリンが最後。いっそう高まった期待をひしひしと感じながら、開幕に備える。(イングランド・サンドウィッチ/亀山泰宏)