ツアーで最も平坦なデトロイトGC 松山英樹と小平智が参戦
2021年 ロケットモーゲージ・クラシック
期間:07/01〜07/04 場所:デトロイトGC(ミシガン州)
松山英樹、さらなる進化へ「少しずつ近づけたら」
◇米国男子◇ロケットモーゲージ・クラシック 事前情報(29日)◇デトロイトGCノースC(ミシガン州)◇7370yd(パー72)
開幕を2日後に控えた火曜日、体感温度は30度に迫るジリジリとした蒸し暑さの中、松山英樹は前日のイン9ホールに続いて、アウト9ホールをラウンドした。
<< 下に続く >>
4月の「マスターズ」優勝以降、メジャー2試合を含む出場4試合で最高位は23位。全試合で予選通過しているとはいえ、松山にとっては不本意な成績が続いている。この日の練習ラウンド中も、良いショットがある半面、ミスショットにクラブから手を離してうなだれる場面もあった。
「(マスターズ前とは)悩んでいる内容はぜんぜん違いますね。もっと安定したいし、飛距離も伸ばしたい。いろいろ試行錯誤しながら、アイデアを出してもらいながら自分でも考えて(やっている)。そうは言っても試合は始まるので、その中で、自分で落としどころを見つけてやらないといけない」という調整が続いている。「しっかりと少しずつ、目指しているものを考えながら、近づけたらなと思いますね」
ここ数日、午後は雷とともに激しい雨が降ることが続いており、コースはウェットなコンディション。ベントとポアナ混合のフェアウェイやグリーンは軟らかく、「コースは分かっているので、そこに打っていけるかどうか」と狙いを明確にしながら、3年連続出場となる大会に挑んでいく。
今大会後は「全英オープン」、「東京五輪」、プレーオフシリーズと欧州、日本、米国という移動を挟んだビッグイベントが続いていく。今週はその合間となる平場の試合。「全英を見据えて」ドライビングアイアンのテストを行っているが、「あとは今まで通り。攻め方も変えない」という。
過去2年は21位(20年)、13位(19年)で、平均ストロークは「68.5」と悪くない。この日は、暑さの中にリラックスした表情もちらり。「かき氷でも食べたいですね。どのシロップが好きですか?」という早藤将太キャディの問いかけに「イチゴに決まっているでしょ!」と断じた松山。暑さは今日明日がピーク。木曜日以降は若干涼しくなっていく予報だ。(ミシガン州デトロイト/今岡涼太)