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「マスターズ」まで連戦も 松山英樹は体調次第で次週もプレー

◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ マッチプレー 事前情報◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)

年間唯一のマッチプレー戦での松山英樹の通算成績は8勝8敗2分け(過去6回出場)。ただし、2016年に開催会場がテキサスに移ってからは4回の出場で4勝6敗2分け、4人1組の総当たり戦となるグループリーグをまだ突破したことがない。

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グループの中では誰よりも経験は豊富で、初日にぶつかるカルロス・オルティス(メキシコ)は初出場。2日目のブライアン・ハーマンは今年が2回目。3日目にあたる世界ランキング10位、パトリック・カントレーも3回目になる。松山はもともとマッチプレーを得意としていないと言い、今大会も「あまり良くないので(戦い方を)変えてみてもイイかなと思いながら」と思案しているところだ。

見据えるのは2週後に迫ったメジャー「マスターズ」(ジョージア州オーガスタナショナルGC)に他ならない。「プレーヤーズ選手権」で消化不良のまま予選落ちし、前週をオープンウィークにして自宅で調整してきた。

2019年まではこのマッチプレーをマスターズ前最後の出場試合としてきたが、今年は「体調次第で」、次週「バレロテキサスオープン」参戦の可能性が高い。会場のTPCサンアントニオは今週のコースから車で1時間半程度。コロナ禍で11月に延期された前年同様、直前のストロークプレー大会(昨年はビビント ヒューストンオープン)を経てオーガスタに向かうプランだ。

開幕前日のこの日はアウト9ホールをチェック。リー・ウェストウッドイアン・ポールター(ともにイングランド)、シェーン・ローリー(アイルランド)と一緒にプレーした。好調の47歳ウェストウッドについては特に「良いものを吸収しようと思っていました」。自身の調子については「スイング自体もだいぶ落ち着き始めている。あとはアドレスとスイングリズム、タイミング次第で結果が変わるような感じ。もう少し安定したら、良いパフォーマンスができそうで楽しみ」と、引き続きあと少しの“きっかけ”を探っている。

「手強い相手ばかり。でも自分がいいプレーをすれば勝機は絶対にある。まず(決勝トーナメントが始まる)土曜日までプレーできるように頑張ります」。週末に進むのは各マッチで「勝ち」1ポイント、「引き分け」0.5ポイントを加算する、総当たり戦の各グループ1位だけ。実戦の機会をひとつでも増やしたい。(テキサス州オースティン/桂川洋一)

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