「ザ・プレーヤーズ選手権」2日目スコア
2021年 ザ・プレーヤーズ選手権
期間:03/11〜03/14 場所:TPCソーグラス(フロリダ州)
「細かいミスが結果に」松山英樹は今季3回目の予選落ち
◇米国男子◇プレーヤーズ選手権 2日目(12日)◇TPCソーグラス(フロリダ州)◇7189yd(パー72)
4オーバー112位の出遅れも響いた。スコアをもっと伸ばせそうな出来でもあった。松山英樹は「69」をマークしながら、1打が足りなかった。通算1オーバーで今季3回目の予選落ち。「細かいミスが減らなくて、それが結果につながっている」と勝負所での取りこぼしを嘆き、週末に入る前に“第5のメジャー”を去った。
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上位陣が停滞する展開で、松山は目標を「66」に設定していた。「6アンダー出せれば、あしたチャンスがある位置で回れる。予選も関係ない位置になると思っていた」
言葉通り、前半はスーパーショットを何度も披露。最初のバーディを奪った2番(パー5)ではグリーン左手前のラフからの3打目を、ショートサイドのピンにウェッジで柔らかく絡めて1mに寄せた。8番(パー3)ではロングアイアン、9番(パー5)ではUTでいずれもピンそば4mにピタリ。難度の高いホールを、そう感じさせない“らしさ”が垣間見えた。
カットラインまであと1つ…という戦いになった後半イン。前日、心配していたグリーンスピードに適応できず、惜しいパットばかりが続く。チャンスを逃して迎えた14番、1Wショットが大きく右へ流れ、ボギーをたたいた。アイランドグリーンの17番(パー3)で奥のピンを果敢に攻めた後の3m、18番の7.5mのバーディパットはカップ脇をひと筋すり抜けてパーどまり。願いがいっぱいにつまったボールは最後、グリーン横の池に放り投げられた。
「最後の18番のティショットは良かった」「(終盤)3ホールのパッティングはすごく良かった」と好材料もあるが、「途中、ガタっと一発大きなミスが出ると崩れてしまう。次のホールで悪いイメージを払しょくできないのが現状」と言った。
「3ホール、4ホールと続けてミスするところが、2ホール、1ホールに減ってくると、予選は余裕で通ると思うし、上位でも戦える。それを見つけられるかどうか」。スイングの改善に取り組みながら、ゲーム中の修正能力の高さ、素早さを取り戻したい。
2月下旬からの4連戦を終えて、1週の休みを取る。次戦は3月24日(水)開幕の「WGCデルテクノロジーズ マッチプレー」(テキサス州オースティンCC)。4月のメジャー「マスターズ」(ジョージア州オーガスタナショナルGC)前、最後の出場試合になる可能性が高い。「悔しいですけど毎試合、毎試合、良いきっかけを見つけようとしている」。必死に、自らにも言い聞かせた。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/桂川洋一)