17歳の米トップジュニア 進学せずプロ転向決意の波紋
2021年 AT&Tペブルビーチプロアマ
期間:02/11〜02/14 場所:ペブルビーチGL ほか(カリフォルニア州)
ペブルビーチでパーオン率100% 19歳レフティは少数派の“高卒プロ”
◇米国男子◇AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ 初日(11日)◇ペブルビーチGL(7051yd)、スパイグラスヒルGC(7041yd、いずれもパー72、カリフォルニア州)
主催者推薦で出場のアクシェイ・バティアが首位と2打差の8アンダー2位と好発進した。
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アマチュア時代も含めたPGAツアーでのキャリア28ラウンドでベストとなるボギーなしの「64」。18ホール全てでパーオンに成功し、1985年以降のペブルビーチGLではジャック・ニクラスやピーター・ヤコブセン、デービス・ラブIIIといった名選手たちに続く史上6人目の記録を達成した。
「風もなく、いいコンディションでいいスタートが切れた」と満足げな様子。オレンジの皮をむくのに夢中だったという後半8番では、帯同キャディから「よし、207ydだ」と2打目の残り距離を伝えられて、あわててショット。ピンそば数十センチにつけて8個目のバーディを奪った。
2019年、アマチュアの英米対抗戦「ウォーカーカップ」に17歳で出場。ジョーダン・スピースが持っていた米国代表チームの最年少記録を塗り替えた。ほどなくしてプロ転向。中退するケースはあっても、トップアマとして騒がれた選手なら大学経由が圧倒的に多いPGAツアーで珍しい“高卒プロ”になった。
昨季は出場したPGAツアー6試合ですべて予選落ち。ただ、ミニツアーで優勝するなど確かな手応えをつかんでいたという。1月の「ザ・アメリカンエキスプレス」ではフィル・ミケルソンと練習ラウンドを一緒に回り、同じレフティの大先輩に“勝利”も収めた。「30年後のきょうになっても、この尊敬と感謝の気持ちは忘れない」と話すほど、貴重な時間を過ごした。
初の予選通過を果たした今季開幕戦の「セーフウェイオープン」でトップ10入り。まだまだ華奢な体が目立つ19歳が道を切り開こうと奮闘している。