RBCヘリテージ スコア
2020年 RBCヘリテージ
期間:06/18〜06/21 場所:ハーバータウンGL(サウスカロライナ州)
米ツアー初の「コロナ陽性」への反応は 同伴競技者は動揺
◇米国男子◇RBCヘリテージ 2日目(19日)◇ハーバータウンGL(サウスカロライナ州)◇7099yd(パー71)
米国男子ツアーは19日、ニック・ワトニーが新型コロナウイルスに感染したことを発表した。大会2日目のスタート前に体調不良を感じ、医師に相談して検査を受けたところ陽性が判明して棄権した。レギュラーツアーでは初の感染者となり、会場には衝撃が走った。
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前日に同組でプレーしていた2人は、この日のハーフターン時にワトニーの棄権の理由を競技スタッフから知らされた。ボーン・テーラーは元気な姿を見せながら、「正直言って、少しショックだった。心臓が高鳴ってナーバスにもなった。とにかくニックに無事でいてほしい。後半はそれを考えずにプレーはできなかった」と心境を吐露した。
もうひとりの同伴競技者、ルーク・リストの健康状態も良好。前日のワトニーにも、せきや鼻水など風邪のような症状は「見られなかった」というだけに動揺した。濃厚接触の可能性があり、それぞれのキャディと一緒に検査を受ける。陰性の場合はエントリー済みの次週「トラベラーズ選手権」に出場する考えを示しつつ、「(感染者が)雪だるま式に増えなければいいが…」と心配した。
「誰にでも起こりうること」と話したブルックス・ケプカは今週、指定された駐車エリアがワトニーと隣同士で、この日の朝も顔を合わせたという。ロリー・マキロイ(北アイルランド)はラウンド後に本人からのメールで感染を知った。スタート前の練習グリーンで会話していたことから、いち早く連絡が来たもよう。「(身体的)距離はとっていた。彼はきょうコースに来たことを申し訳なく思っていたが、『僕が君の立場でもここにいたはず。とにかく体調の回復につとめて』と伝えた」
PGAツアーは前週の再開から2大会を無観客(7月「ザ・ワークデイチャリティオープン」までの5大会)で行い、各試合の前に出場全選手とキャディ、関係者のPCR検査を実施している。マキロイは感染拡大防止策を評価し、「まだパンデミックは終わっていない。警戒を怠らず、互いに距離を取って、公共の場ではマスクをし、手を洗わなくちゃ。米国では年内に20万人がコロナで亡くなるという話を読んだ。PGAツアーにいる僕らはそうなるとは実感していなかったと思う」と気を引き締めた。
イアン・ポールター(イングランド)は「ニックは体調が悪いと感じて検査を受けた。これは避けられないことで、まさに起こってしまった」と、ワトニーが自己判断でプレーを強行しなかったことを評価した。