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ジョン・デーリーはホントに“悪童”か 自宅を公開/海外ゴルフ回顧録

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、各国で大規模イベントが中止や延期に追い込まれた2020年。プロゴルフも例外ではなく、選手たちの熱戦を見られない期間が続いています。自粛ムードが漂うなかではありますが、再開のときが来ることを信じ、ゴルフカメラマンの厳選写真で世界のゴルフに思いを馳せます。(JJ田辺カメラマン)

飛ばし屋、アルコール依存、ギャンブラーの人生

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いまでこそ300ydの1Wショットは珍しくありませんが、10数年前までそれはジョン・デーリーのお家芸でした。メジャー通算2勝、かつてのPGAツアーきっての飛ばし屋は、ド派手なパンツにタバコや葉巻をくわえてコースを闊歩。アルコール依存や暴力沙汰、ギャンブルでの借金などプライベートでも世間を騒がせてきました。

悪童、荒くれ者…。今回はそんな数々の“悪名”を持つデーリーの自宅を公開。2011年9月に撮影した写真です。米国南部アーカンソー州の州都リトルロックから車で西に約1時間、彼の故郷はダーダネルという小さな町。原子力発電所で働いていた父に育てられ、ゴルファーの道を歩みました。

自宅はデーリーが経営する田舎のゴルフコースのすぐ近く。クラブハウスから300mほどのところにありました。アーカンソー大の真っ赤なキャップとウエアに身を包んだ彼が案内してくれた自室には、ゴルフの思い出の品々はもちろん、アメリカンフットボールやバスケットボールなど多くのスポーツ選手のサイン入りユニフォームがズラリ…。今年1月に亡くなった、元NBAコービー・ブライアントさんのジャージーもありました。

さらに別の部屋には有名ミュージシャンたちから譲り受けたギターにドラム、キーボードなど楽器がところ狭しと並んでいました。特にアコースティックギターの数々は、彼ならではでしょう。

デーリーはプロゴルフの世界に身を置く傍ら、CDもリリースしているミュージシャンでもあります。2019年9月の米ツアー「セーフウェイオープン」期間中、屋外の特設ステージでもその美声を披露しました。カントリーミュージシャンのジェイク・オーエンのライブに飛び入り参加して熱唱! コース内外で型破りにファンを楽しませてくれるのです。

最後にデーリー自身の曲を紹介しましょう。2010年に発表したアルバム『I Only Know One Way』の最初の曲は『Hit It Hard』。日本語訳すれば“マン振り”…。彼の生き様そのものです。

※『Hit It Hard』の歌詞(一部抜粋)
I hit it hard man (hard) So far man (far).No layin' up, no holdin' back, Ain't afraid of nothin' it's a natural fact I hit it long man (long) 'Til it's gone man (gone) Keep takin' chances, livin' large, I hit it, hit it, hit it hard..
(マン振りするぜ、飛んでるぜ。刻まねえよ、攻めるだけ。ビビらねえよ、それが俺さ。飛ばしのジョン、死ぬまでな。カケには乗るぜ、太く生きる、マン振りマン振りマン振りさ/訳JJ田辺)

田邉安啓(JJ)
福井県出身。ニューヨークを拠点にゴルフカメラマンとして活動する。1991年に渡米し、大学卒業後の96年から米国のゴルフ場で勤務した。98年からゴルフカメラマンとして、PGAツアーやLPGAツアーを撮影。現在は年間30試合以上を取材。

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