招待試合に昇格 ウッズ、因縁の地でツアー新記録に挑む
2020年 ジェネシス招待
期間:02/13〜02/16 場所:リビエラCC(カリフォルニア州)
ウッズ「バッバには驚かされた」 “82分の0”の地で挑む新記録
◇米国男子◇ジェネシス招待 事前(11日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)
ツアー記録に並ぶ通算82勝を挙げ、出場毎試合で新記録への期待がかかるタイガー・ウッズだが、ここリビエラは深い思い入れがある土地だ。
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1992年、当時16歳のアマチュアだったウッズがPGAツアーデビューを果たしたのが、「ニッサン・ロサンゼルス・オープン」と呼ばれていた今大会。それ以外にも、トーリーパインズに続き2度目のツアー観戦となった試合としても記憶に残っているという。
「11番ティにいたら、『トム・ワトソンが来るぞ』って聞いたんだ。それで、8番に走っていた。トムは左奥のピンを狙っていて、グリーン左に外した。ブルース(エドワーズ)がバッグを担いでいたけど、自分はそこにいる大勢の中のひとりに過ぎなくて、その球を見つめて立っていたんだ。そうしたら彼(エドワーズ)が来て、『坊や、どくんだ』って、自分を押した。ツアーに出るようになって、彼にその話をしたら、『たしかに、君は邪魔だった』ってね。リビエラでそういう経験をして、いまは自分のイベントとして開催できている。日曜日に、そんなことについてもう少し話をできたらいいね」
とはいえ、ウッズはこのコースで過去12回の大会をプレーしているが、一度も勝ったことがない。これは、ウッズのキャリアにおける勝利なしの最多出場コースとなっている。「歴史的に、ここでは良いパッティングができていない。グリーンはとても小さくて傾斜もある。それに、すべては(一番奥の低い土地にある)6番ホールに向けて曲がっていくけど、まだそのことをうまく飲み込めていないんだ」と首を振った。
PGAツアーによる優勝予想は6番手。「きのう、バッバ(ワトソン)と会ったとき、彼にはちょっと驚かされたよ。彼はここで3回も勝っているのに、自分は勝っていないんだ」と82勝のウッズが嘆く。世界ランクトップ5が勢揃いしたフィールドで、新たなウッズ伝説を作れるか。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/今岡涼太)