松山が最終日に見せたエースの意地/国内女子の来季シード争いが決着
2024/11/19 17:00
「ダンロップフェニックス」最終日に大逆転を狙った松山英樹選手。観衆をドキドキさせるプレーを見せてくれました。国内女子ツアーは最終戦を残すのみとなり、来季シード争いが決着。シード初獲得&シード復帰の選手をまとめました。米国からは今シーズンを終えた渋野選手の話題も届いていますので、今号も最後までお楽しみください!
PICK UP NEWS
7打差逆転を狙って17回のイーグル、バーディパットも… 松山英樹は2位で終戦
首位と7打差の3位からスタートした最終日。攻めるしかない松山選手は出だしから3ホール連続でバーディパットを打ち、7番パー5でも2オンに成功。ベタピンとはいかずともチャンスを作り続けて「66」で回り、2位フィニッシュしました。大逆転はなりませんでしたが、日本のエースの意地を見せてくれた最終日でした。
最終日の“呪縛”を解いた山下美夢有 「海外メジャー優勝にはレベルアップしないと」
なかなかショットの調子が上がらないなか、優勝争いで競り負けることが多かった今季の山下美夢有選手。勝ち切るゴルフを目指し、18ホールのスコアメークに集中して臨んだ今大会の最終日は、いままでのうっぷんを晴らすように「68」をマーク。きっちりと逃げ切ってみせました。12月の米ツアー予選会を控えるいま、本来の強さが戻りつつあるようです。
柏原明日架が3シーズンぶり 岡山絵里は返り咲きに涙/初シード&復帰一覧
国内女子ツアーの来季シード争いが決着。鶴岡果恋選手ら5人が初シード獲得、河本結選手、柏原明日架選手ら7人がシード復帰を果たしています。土壇場でランクを53位から49位に上げ、3季ぶりのシード復帰が決まった岡山絵里選手は「大変でした。長かった…」と涙。復調への転機は9月の下部ツアー優勝だったのだそうです。
渋野日向子「去年よりは清々しい」 米ツアー3年目のシーズン閉幕
通算1アンダー34位で大会を終えた渋野選手。次週の最終戦へ進むための条件を満たせず、2024年シーズンは終了となりました。それでも1年前に喪失したフルシードを取り戻すなど、収穫も多かった今年。「自分の中でちゃんと明確に決まり切っていない」という理想のゴルフ、理想の球筋を探して、渋野選手の挑戦は来季へ続きます。
LAST WEEK NEWS
国内男子:ダンロップフェニックストーナメント
優勝した海外招待選手はマクグリービー選手でしたが、3位になった“細身のレフティ”バティア選手でどうしても気になることがありました。あの黒縁のようなメガネは何なのか―。クラシックなモデルで決して今風ではない。バティア選手の父親に聞くと「あれは度が入ってない。目は悪くないんだよ」。まさかの伊達メガネ…。何でも彼がゴルフを始めるきっかけとなった姉がバンカー練習中、飛び散った砂で目を負傷したことで「素顔でバンカーショットは危険」となり、ガードするためにかけるようになったとか。「だから頑丈なヤツをね」と笑う父親。紫外線のきつい米国ではむしろサングラスでよくないか、と尋ねると「息子はサングラスが嫌いなんだ」。これが今週の取材で、一番の収穫です。(加藤)
国内女子:大王製紙エリエールレディスオープン
この試合をもって第一線を退いた上田桃子選手。本人が涙を見せる前から、母・八重子さんは泣いていました。プロとして歩んだ20年間で最大の理解者といってもいい存在。「私のことを見守るしかない状況で胃潰瘍になったり…。これまでゴルフの相談ばっかりしてきましたし、もう弱音も吐かなくていいので、一緒に楽しかった思い出を振り返ろうと思います」。会見で再び止まらなくなった涙が、親子の絆をうかがわせました。(亀山)
米国女子:アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン
大会3日目の会場ではジュニアイベントがあり、小学生ぐらいの子達がトレーニングをしたり、アプローチやドライビングレンジでレッスンを受けていました。最後はソレンスタムさんによる質疑応答。同時刻、練習場には予選落ちをした笹生優花選手がおり、「優花も(ご褒美の)アイスが欲しくて『クラブは何本?』にフォーティーン(14本)と叫んでいた…」と照れながら幼少期の話をポツリ。この中にも将来プロゴルファーになる子がいるかも?(石井)
米国男子:バターフィールド バミューダ選手権
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Edited by : 武田涼花
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